300名山紀行

白砂山 2140m

 

2009年11月1日  晴    山行者 4人

 

 群馬・長野・新潟3県の境界に位置し、山頂からは上信越の山々の眺望がいい事で人気のある名峰である。前夜は野反湖(のぞりこ)の湖畔の駐車場にテントを張った。付近一帯は1m先も見えないほどの濃い霧に覆われていて場所が定かにわからない程であった。

朝4時過ぎ起床、辺りはまだ暗く、野反湖は一面霞みが掛かっていた。朝食を済ませ、少し明るくなるのを待ってバス停近くの登山口から山道に入る。山腹道を少し下りハンノキ沢を渡ってから登りにかかる。すでに早くも出発していた一人の登山者に出会う。尾根道を1時間程登ると地蔵峠に着いた。この頃には朝陽も出て来て峠で休憩、気持が良い。今朝出発した野反湖が良く見えた。

 そこからはなだらかな道でピークを幾つか越えて進むと1時間程で野反湖展望台に着いた。四方を山々に囲まれた小さな湖畔が眺められた。ここで小休止。しばらく行くと堂岩山に着く。あまり頂上がはっきりしない。そこを過ぎると、堂々たる白砂山が眼前に見えてくる。

 八間山への分岐を過ぎると展望の利く草原の尾根道となり、なだらかな稜線歩きを楽しんだ。しばらく行くと急登になり、そこを登り切ると頂上に着いた。結構しんどかった。山頂からの見晴らしは素晴らしかった。昨日登った佐武流山や苗場山・鳥甲山・岩菅山・草津白根山・浅間山・谷川岳など良く見えた。頂上で30分ほど休憩、見晴らしを楽しむ。今日もいい天気だ。

 帰りは途中までは往路と一緒で、堂岩山の手前で八間山への道に入る。草原と針葉樹が美しい尾根道をアップダウンを繰り返しながら約2時間程で八間山に着いた。13時前だ。木に囲まれ眺望は無いがここで遅い昼食を取る。

 そこから下りが続き、なだらかな道で野反湖を左手に見ながら下って行くと八間山登山口に着いた。そこから車道を10分ほど歩くと出発地の登山口へ帰り着くことが出来た。静かな湖畔沿いの展望の良い山であった。人影の少ない湖畔はひっそりと静かに漂っていた。

 

 登山口(5:20)−堂岩山(8:20)−白砂山頂上(9:4010:05)−八間山(13:00)−登山口(14:00

 

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