三瓶山 1126m 

 

   2004年4月23日         山行者  4人

 

富田(18:30)−三瓶(24:00~6:30)~定めの松(7:15)−峠(8:45)−大平山(10:30)−男三瓶山(12:00)−峠(13:00)−定めの松(14:00)

 

島根県の山は初めて、島根県も初めてである。大阪から6時間近くかかり、深夜の12時に三瓶山の麓に到着できた。空模様が怪しくなってきたので丁度軒下の大きな集会所が見つかり、その軒下にテントを張る事ができた。テントに入るとほとんど同時に大夕立がやってきて、雷がゴロゴロとすぐ近くになり響き、大雨がしばらく降り続いた。

 朝、沢山の小鳥の声に目覚める。雨は止んでいたが辺りは濃い霧に包まれていた。視界は10mほど、登山口のある「定めの松バス停」を見つけるのにしばらく車で走り回りやっとたどり着いた。広々とした草原のようであり、濃い霧の中に大きな「定めの松」を確認し「三瓶山登山コース」の標識を見つけ、なんとか登山道にありつけた。

 広い草原の中を登って行くと杉の植林地になり、山小屋があり標識があった。三瓶山は昔は火山であり、噴火口を取り囲む周囲が登山コースになっていて、それぞれのピークには子三瓶山・孫三瓶山・女三瓶山・男三瓶山と名前がつけられている。今回は時計の反対回りのコースをとる。

 時折雨がぱらつき強い風が吹き付け肌寒い感じがする生憎の天候である。濃い霧の中では視界も悪く展望もなく、ただ季節の花を求めて足元に注意しながらゆっくりと登って行く。小さなヒトリシズカがひっそりと、スミレは賑やかに、白いカタバミは花を閉じ雨に濡れていた。

 峠に出ると一層風も強くなる。さらに急坂を登り切るとまず子三瓶の頂上である。風が強い。山頂から石のゴロゴロしている足場の悪い急坂を下り、またもや急坂を登り返すと孫三瓶の頂上である。ここも風が強い。

 大平山に向かう途中は気持の良い自然林の中の登山道で、濃い霧の中に点々と淡いピンク色の満開のツツジが続き見事な絵模様を展開していた。しばらくはこの風景を楽しむ。大平山は広々としていてベンチがあり風も無く早目の昼食とする。2人連れが登って来た。登山道には何故か大きな牛のフンが続いていた

 女三瓶の頂上はNTTの鉄塔に占領されていた。男三瓶の登りはゴツゴツとした岩の連続で足元の悪い所であった。

一周4時間ほどのコースは生憎の霧の中で展望は全く得られなかったが、天気が良ければ景色の良いコースであろうと思われる。下って来た定めの松の辺りはすっかりと晴れ渡っていて、広大な草原が広がっていた。牛の放牧がなされているのであろうか、綺麗に草刈がされ緑のジュウタンが一面に続いていた。ワラビが満載、しばらくはワラビ採りに興じる。

 帰りに国民宿舎さんべ荘で三瓶温泉に入る。源泉は37℃、誰もいない静かな温泉のぬるめの湯にゆったりと入っていると何とも気持が良い。国民宿舎の温泉も近頃は豪華になっていて泊まり客も多いようである。すっかり晴れ渡った青空の下を大阪に向けて車を走らせる。