< 小秀山 >
2004年11月23日 山行者 4人
200名山の山、御嶽山のすぐ南側にありいつもと違う顔の御嶽山が間近に見られる展望台の山である。岐阜県加子母村小郷の乙女渓谷キャンプ場から登山道は始まっている。二の谷コースはまだ通行禁止であり今回は一般的な三ノ谷コースを登る事にする。キャンプ場への道も工事中で大きく川の反対側を迂回して入った。大きなキャンプ場であり、運動場ほどの大きさの駐車場があった。ここにテントを張り一泊する。
6:30にキャンプ場の音楽が鳴り出した。車が一台上がって来て、登山者が一人出発して行く。雲一つ無い青空のひろがる快晴の朝である。霜が降りていて少し冷え込んだ。7:00に出発する。
森林管理所造林小屋から登山道は始まりヒノキの植林地帯の中をジグザグに急斜面を登って行く。2時間ほど登ると朝陽に当たり赤みを帯びて輝いているダケカンバが見られるようになる。奥美濃や裏木曽の展望が広がり、真っ白に雪に覆われた白山連峰が霞みの中に浮き上がって見える。近くに乗鞍岳が続き、御嶽山の頭だけが間近に覗いて来る。巨大な岩が重なり合っている「兜岩」が前方に現れ、急な坂道を登り切った所で尾根に出て来る
尾根道はササが綺麗に刈り込まれ、コメツガ・オオシラビソなど樹林の中の曲がりくねった道が緩やかに上下を繰り返して続いている。方向の見定めがし難いコースである。赤い実をつけた「イヌツゲ」が見られる。陽の当たらない道には最近降ったであろう雪が見られた。
尾根道を1時間ほどで小秀山山頂に着く。目の前に圧倒されそうなほどに御岳の雄姿が迫っていた。左右に広い裾野を従え、頭は白く雪に覆われ、噴火のあった大崩壊のゴツゴツとした岩場を正面に、富士山を思わせる優美な姿で迎えてくれた。木曽駒が白く、空木岳は黒く、甲斐駒仙丈は白く見え、恵那山にもまだ雪が無かった。大展望を見渡しながらのポカポカと小春日和の中で弁当を広げた。2人3人1人と3パーティが相次いで到着した。下山も同じ道を下る。
小郷の集落には白い大きな温室が幾つも見られた。どの温室の中も赤やピンクの花が一面満開に咲いたシクラメンの花で一杯であった。交配を重ね色々な品種のものを作り出している。大阪ナンバーのトラックが鉢を沢山積み込んで出発しかけていた。我々も一鉢づつ求めた。
近くにある加子母大杉地蔵尊では秋祭りの準備で綺麗に飾りつけに大忙しであった。小さな地蔵尊の後ろには樹齢1000数百年という天然記念物の大杉が見上げるほどの高さで立ちはだかっている。直径が13m、根回り20mもの巨木は青々とした葉を一杯につけ屋根を覆い被さるがごとくに立っていました。
キャンプ場(7:00)−小秀山(11:15)−キャンプ場(15:20)