大菩薩嶺2057m・雲取山2017m・茅ケ岳1704m

 

2007年4月25日〜27日   山行者  4人

 

【4月25日】

大菩薩嶺 

朝5:00に出発すると勝沼ICから大菩薩嶺の上日川峠には11頃到着出来た。勝沼はブドウ酒で有名な所、ブドウ畑が広がっていた。さらに福ちゃん荘まで車が登れたが駐車場が無かったため道路端に止める。雨がシトシトと止む事もなく降っており、身支度を手早く済ませてから出発する。唐松尾根から大菩薩嶺を目指す。

 カラマツの芽吹きが初々しい。広々とした登山路がゆったりと登っている。雷岩は開けた所で眺めは良さそうな所であるが濃い霧の為全く見えなかった。山頂はさらに10分ほど先の尾根伝いにあり、ここも樹林に囲まれていて展望も良くない。引き返してから介山荘のある大菩薩峠に向かう。

 峠には立派な土産物などを売っている小屋があり、店も開いていた。ここまでは車が上がって来れるような広い道が着いている。明治初年青梅街道が出来るまで、甲州表街道をある理由で歩けない人達がこの峠を越えて行ったと言う裏街道である。険しい峠であった。

熊沢山を廻ってから上日川峠に下りて来ると、この雨の中を外人の女性グループ10人程が登って来ていた。バス停から歩いて登り、今夜は介山荘に泊まる予定との事。福ちゃん荘まで車を取りに行くまで一緒になる。

笹ばかりの山と思っていたが、中腹にはカラマツ林が広がる深い樹林帯があり、登山者の少ない静かな山であった。

【4月26日】 

雲取山

登山口のある鴨沢の村は急峻な渓谷の中にある村、平地が無くて急な斜面上に家がある。それでもバス停の横には小広い駐車場とトイレがあり、東京方面からの多い登山者の為なのであろうか。ここに車を置かせて貰ってから出発する。

 なだらかな緩い登りが2時間近くも続く。急斜面の山中には畑があり、今は住んでいない家屋が幾つも見られる。つい最近まで住んでいたように整っている。芽を出したばかりのヒトリシズカの群落が斜面一杯に見られた。

七ツ石山は七つの岩峰が立っている七ツ石神社があった。七ツ石山からは雲取山が目の前に、広々とした尾根が続いている。東京都と山梨県の県境でカラマツ林がなだらかに続いている。防火壁なのであろうか、山梨側は大きく切り開かれている。南に富士山が霞みの中に埋もれてはっきりと見えない。

雲取山山頂には綺麗な小屋がありトイレもある。人擦れしたシカが一匹近づいて来る。展望台があるが特長のある山が少なくて良く分からなかった。

三条の湯の温泉への道へ下る。なだらかな下りで気持ちが良い。ハシリドコロの群生地が、斜面一杯に咲いている。

温泉地までには林道経由で車が沢山入って来ていた。相当な悪路で普通乗用車ではかなり難しい。道の途中まではブルが整地に入っていた。帰りの車に便乗させて貰う。

 

【4月27日】 

 茅ケ岳

茅ケ岳は深田久弥さん終焉の山である。麓にある深田公園で一泊する。ここにはトイレはあるが水場がない。駐車場にテントを張り一晩泊まる。風が強くて冷たさを感じる。

朝5:00出発準備をしていると、一台の車が登って来た。千葉から3時間をかけて到着したそう。カラマツ林の中を登って行き、女岩の水場で一休み。さらに急坂をジグザグに登って行くと、終焉の地に着く。急坂の途中であり、山頂まで後わずか10分ほどの場所である。金峰山の尖った山頂をバックに見晴らしの良い場所に碑があった。

山頂は回り総ての樹木が切り開かれ展望は抜群である。南アルプスが端から端まで、白く雪を冠った甲斐駒から聖岳まで総てが見渡せた。八が岳が大きく迫っている。富士山は今日はすっきりと裾野まで大きくくっきりと見られた。2週間前に雪が降ったそうで、どの山も白さが輝いている。

最高峰金ケ岳を往復して、来た道を下る。平日なのに途中では続々と登ってきている人達に出合う。韮崎からは近く交通の便がよいからなのであろうか、人気のある山である。ツーリズムの30人ほどのツアーが登って来る。

駐車場には東京からのツアーバスが待っていた。弁当が2つ余ったからと言って運転手さんが声を掛けてくれ、ありがたく頂く。大阪へは熊野古道や天理まで一人で運転して良く行くと言う。雲一つ無い青空の元、山梨を後にして帰路に掛かる。