< 羊蹄山1898m >
2004年7月2日
正式には後方羊蹄山(しりべしやま)と言う。小樽に近く帰りの時間の間にと登る事にする。車が倶知安の町に近づいてくると全面に大きく富士山の形をした端麗な姿が現れてくる。頂上は火口湖を持つ台地状でエゾ富士と呼ばれる形の良い山である。
今夜は半月湖野営場にテントを張る。トイレ・水道があり広いテント場と駐車場のある感じの良いキャンプ地である。深い森林に囲まれた静かな所。車が数台停めてあり2〜3のパーティが下って来ていた。円形の山の為登山口は4ケ所ほどあるが倶知安ルートが一番多いように思う。
朝の4時、大型バスが到着する。東京からの40人ほどの団体さんはほとんどが女性であった。しばらくは樹林の中の平坦な道を進み、やがて2合目からは急角度に登って行く。標高差1600mの一気登りが始まっている。
眺めが良くなり、スキー場で有名なニセコ山は目の前に見える。合目の標識を目指してひたすら一直線に登って行く。天気が良く暑い日差しが照りつけているがサラリとして気持が良い。
登るに連れ色々な花が順番に現れて来る。植物の垂直分布が見られる所で有名らしい。シラネアオイ カラマツソウ ウコンウツギ イワブクロ などなど次々に現れる。
山頂は火口壁となっていて一周出来るようになっている。岩場の歩き難いコースには、山頂・一等三角点・最高峰と幾つも標識が現れるがどれもほとんど標高の変わらないピークである。洞爺湖が見え、三方を海に囲まれている山である。
真狩コースから高校生が多数登って来た。早い人は2時間ほどで登るそう。鹿児島からの夫婦、東京や静岡など県外の人達が多い。続々と登って来ている。
往復9時間程の山であった。帰りに国道沿いあるワイス温泉に寄る。鄙びた一軒屋のこの温泉は湯治客相手なのであろうか石鹸もシャワーも無い本物の温泉であった。北海道の本場の温泉をゆっくりと楽しむ。
半月湖(4:30)−羊蹄山(8:30)−周回(9:30)−登山口(13:30)