三十三間山(2019.3.18)

 この山は2007年11月能登野の八幡川沿いの林道から入り、稜線は広く迷いやすい所だったことしか記憶に残っていませんでした。今回は、リーダーが小浜の山の会に問い合わせ初めて歩くコースということで、楽しみにしていました。歩きやすく、しかも読図の楽しみを十分に味わえて期待を裏切らないコースでした。

 扉がついている林道から派生尾根に取りつき、稜線に乗った後は、北東方向に真っすぐ延びる広くなだらかな道をのんびり歩きました。まだ硬い蕾をつけた木々の中にあって、マンサクの花をHさんが見つけ、春の息吹に思わずにっこり。

 1kmくらい歩くと2体のお地蔵さんが立っているピークに出ました。ここでコースを東にふり、一旦沢の源頭に降りてから尾根に登り返し、更にひろい稜線を進んで行くとトラバース道に出ました。先頭集団が、途中から、いっきに稜線に這い上がろうとして斜面を登りかけましたが、危ないので諦めました。もとの道に下りるのも大変です。急がば回れです。このところが一番注意を要する箇所でした。「小浜の山の会の人から、尾根を切り返して登るように」と言われたようで納得です。
 稜線に出ると雪景色の中に、遠く白山が見え、春山最高の景色で、しばし、足を止め展望を心行くまで楽しみました。

 三十三間山に連なる稜線は分水嶺で、ブナ林が広がり、イヌシデも多くありました。一方で鹿の糞が多く、アセビがよく目につき、自然林後退の前兆で、悲しいです。

 三十三間山すぐ下・草地からの眺望はよく二つの「ブナガダケ」が見えました。下山道も広い尾根でトラロープが張られ迷うことなく下りることができました。
倉見の駐車場                     登山口には扉                   主尾根の稜線に乗る
広い稜線にマンサクの花              大きく方向が変わる所に2体の地蔵さん      広い沢の源頭に下りる

広い尾根でお昼                    トラバース後切り替えた尾根を登る      稜線へあと一息
 白山が見える                    この冬最後の雪となるかも             すくっと立つブナ
三十三間山山頂              三方五湖                     下山方向に広がる草地
比良の武奈ケ岳              高島トレイルの武奈ケ嶽            広い草地を下りる
ろくろ山・倉見分岐                  風神の看板                     看板から少し離れた所に墓
風神の滝                                         ミツマタの花
 
活動距離・9.6km  高低差・747m  累積標高・1145m  活動時間・約7時間   参加者6名
 
                                        記・Sasaki  
                                          Minabe氏より、一部写真提供