諭鶴羽山608m) 一等三角点
            
                                  
2018217日 ・Sibata
 

諭鶴羽山(ゆづるはさん)は淡路島の最高峰で近畿百名山の一つでもある。山頂近くには諭鶴 羽神社があり古くより修験道の聖地として栄えていたそうである。山登りルートとしては神社を基点に海岸沿いの黒岩へ下る表参道と諭鶴羽ダム方面へ下る裏参道がある。今では諭鶴羽古道と称されておりそれぞれに丁石が残されている。

チャーターバスで裏参道側の登山口である諭鶴羽ダムサイトに935に到着。簡単に体ほぐしをして945にスタートした。登り口からいきなり急な道になっている。5分ほどで27丁の丁石に出会う。他の社寺の参拝道では柱状の丁石をよく見かけるがここの丁石は舟形の地蔵丁石になっている。さらに5分程で神倉(かんのくら)神社に到着した。「昔イザナギ、イザナミの神が鶴に乗られて、山頂を目指された折、鶴が羽根を休めたとゆう由緒ある場所」とのこと。ここからは登りも少し穏やかになりほぼ平坦なところもある。また、登り口付近は別として、ずっと広葉樹の樹林が続き道も良く整備されていて非常に気持ちよく歩きやすいルートである。102317丁、103214丁そして104011丁の丁石を通過、1丁分が約3分の計算である。

       諭鶴羽ダムサイト                    諭鶴羽ダムサイト横の登り口階段      神倉(かんのくら)神社 標識    













  山頂には1105に到着。一等三角点にふさわしく山頂には御影石の土台のりっぱなお社と石柱標識がある。標識には八州展望所とあり「淡 紀 和 河 摂 阿 讃 備」と刻まれていたが、霞のため見えたのは地元の淡とせいぜい阿ぐらいだった。

1125に諭鶴羽神社に到着、社務所兼用の杠(ゆずりは)山荘の休憩室が開放されていたのでそこで昼食休憩取った。休憩室には4人用テーブルが6脚ほどある。休憩をしていたのは我々だけだったが、社務所の人が顔を出してきてストーブの火を着けてくれた。

休憩後、お参りし、1210に下山開始した。神社までは麓から車道も通じているが諭鶴羽古道である表参道を選択。道は積もった落ち葉や枯れ枝に小石が混在した状態で荒れていて傾斜も急で歩きにくい。人もあまり通っていない様に感じられる。5丁を過ぎるぐらいからは傾斜も少し緩やかになり歩きやすくなった。1300には表参道の登り口に到着。ここからは車道を下るが海からの風が吹き上げてくる。裏参道側では冷たい冬の風が吹いていたが、こちら側では穏やかな春の風を受けながらのゴールであった。
 ツアー当日はピョンチャン冬季五輪のフィギュアで羽生結弦(はにゅう ゆづる)選手が金メダル連覇に挑む日でもあった。ツアーバスでの出発直後に、ツアーリーダーよりいつものように登山行程の説明があり、それに加えて「諭鶴羽神社は羽生選手の名前と読み方が似ていることから、神戸市東灘区の弓弦羽神社(ゆづるはじんじゃ)とともにファンの“聖地”になっている」との説明を受けた。

実際に諭鶴羽神社に参拝すると、社務所端のガラス窓越しに羽生選手と宮司さんとの2ショットの写真と羽生選手が奉納した絵馬が掲げられていた。絵馬には「自分の思い通りの演技ができますように。・・・・・・・。2017.6.4」とあった。帰りのバスの中で、羽生選手が金メダルを取った事が知れると一斉に歓喜が沸き起こり、本日の我々の参拝祈願が功を奏したものと一人ひとりが酔いしれていた。そして、今回のツアーは参加者の記憶にいつまでも残る山行になったように思う。

メンバー:21名 ◆天候:晴

コース:諭鶴羽ダム945→神倉神社955→諭鶴羽山山頂1105→諭鶴羽神社1125→表参道登山口1300→黒岩バス停1315

所要時間:3時間30分 歩行時間:2時間40

諭鶴羽山山頂石柱標識      諭鶴羽山山頂の社           山頂にて              無料休憩所

  諭鶴羽神社          羽生の優勝を願って                   石仏           表参道登り口に下山