◇メンバー:10名
◇コース:保谷林道~倉ヶ谷左俣~尾根取付~岩谷峠~東峰~三国岳~東峰     ~丹波越~桑原

◇天候:曇/晴 

◇距離:9.2km、標高差:±550m、山行時間:5時間10(休憩含

       三国岳(さんごくだけ):959/2等三角点

「芦生の森」に通い続けていた2004年晩秋、地蔵峠からカベヨシ・岩谷峠を経て三国岳をピストンしました。 ブナ林の黄葉とミヅナラ・ブナ・芦生杉の巨樹、熊笛を吹きベルを鳴らして速足で歩いたことなどを思い出しました。

今回は梅雨入り2日後の69()、公開バスハイクをLLハイクに変え、9人の仲間たちの山行です。 910分、Sさんをリーダーに朽木古屋禿尻橋/保谷林道ゲート出発。 前々日来の雨で林道は水溜りだらけ、林道沿いの針畑川支流の水量も多そうだ。

トチの大木があるモチノキ谷分岐で読図。左折し倉ヶ谷に入り分岐より左俣(ロクロベット谷)本流を遡行、尾根取付点より急登、岩谷峠への支尾根に乗る。ギョリンソウ・コアジサイが疲れを癒してくれる。 Ωの合体樹、石塔が出てくると岩谷峠は近い。谷より吹き上げる風が心地よく、汗がひいていく。 

主稜線に出るとツルアジサイの白い装飾花が目を惹く。圧巻は立枯れ杉古木/高さ20mに縦横に絡みついたツルアジサイの緑コートと無数の白い花々。下壺口への尾根ルート(P686通過)を確認して、三国境(東峰941m)に到着。シンボルツリーのブナ巨木は昨年10月の台風で転倒した模様。1210分三国岳山頂に到着した。山頂から比良の山並みが望まれた。【「中央分水嶺・高島トレイル」終点直前のピーク三国岳は、山城・丹波・近江の三国境(東峰941m)から西へ少し離れた京都市と南丹市の境界上にあり、2等三角点「久多村一」が設置されている】 

1230分昼食を済ませて下山開始、三国境頂上の倒木(ブナ巨木)を巻いて丹波越に向かう、緩やかで木洩れ日の射し込む楽しい尾根道です。広い尾根筋にヤマボウシがあらわれP851付近ではヤマボウシの中・高木が懸崖状に開花していた。談笑しながら経ヶ岳への分岐・丹波越に到着、最後の読図とコンパスを桑原橋に設定。【丹波越は近江の桑原(高島市朽木桑原)から丹波の久多(京都市左京区久多)に越す峠で、京都と若狭を結ぶ小浜街道のオグロ坂と根来坂の中間にある重要な峠道であった。 標高800mにある御茶屋跡は峠越しの茶屋として賑わったようです。】茶屋跡から尾根道を下りブナ・スギ・モミの林を抜け、桑原の地蔵堂に1420分下山した。

( 民家の横にある古谷・三国岳登山口)        (コアジサイ)              (保谷林道を行く)              (倉ケ谷分岐)      
   (左俣のロクロベット谷を行く)                (タツナミソウ)        (Ω形の合体樹・杉の上にブナ等が)    般若心経と刻まれた寛政年間の石塔
     (岩谷峠)                (県境の尾根を南下)            (三国岳山頂)                 (経が岳への分岐丹波越)
  (分岐で現在地確認)                                             (桑原橋に下山 )              


初めての「ヤマボウシの懸崖」と「ツルアジサイの花の塔」を見たことで今回の山行がより充実しました。皆さんありがとうございました。  【記録:Horike】



(ツルアジサイの懸崖)


(ヤマボウシ)

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