音波山872.7mから910m ポンポン山雑感
地形図「板取」 2018年3月13日(火)
Minabe
初心者向けの残雪期の山歩きが出来る快適ブナ林の展望コース
余呉高原スキー場の手前東側に小さな谷があり、現在は封鎖されているベルク余呉スキー場への入り口道路付近が本日の取り付き点。北方向から谷に向かって伸びる尾根に昨日のものと思われる踏み跡がある。比較的雪が締まっているのでワカンもアイゼンも必要ない。踏み跡を辿るように急斜面を登る。標高差60mも登ると痩せ尾根に乗る。道は穏やかになり、この春初めてのマンサクの花がにこやかに出迎えてくれる。穏やかな尾根の方向が東に変わると痩せ尾根になる。痩せ尾根を慎重に通過すると地面が露出している部分に出る。そこを少し登ると送電鉄塔に出る。
鉄塔から暫く進むと右手から大きな尾根が合流してくる。ベルク余呉スキー場から北に伸びる尾根である。この辺りから平坦地となるので、進行方向に注意。踏み跡がない場合は、膨らみの最高点を目指し、最高点から北に伸びる広い尾根を辿る。
広い尾根を北向きに進むと再び痩せ尾根になる。この辺りで音波山に向かう稜線が東に見える。本日3基目の送電鉄塔のある広い尾根に乗り、振り返ると敦賀の山々が蒼く広がっている。そこから北に向かうと、美しいブナ林を歩くようになる。北からの広い尾根と合流すると、道は南東方向に向かう。すぐに電波塔のある建物が見える。この辺りの樹林の間から北東方向に白山連峰が見える。電波塔からブナ林に包まれるような痩せ尾根を越えると広い台地の散歩道となる。若干のアップダウンがあるが、快適なブナ林と雲一つない青空を愛でながらあるくと、明るく大きく開けた場所にでる。この広場にはコース最後の送電鉄塔があり、白山連峰、荒島岳や奥越の山々が見える。広場の西側には一面に広がるブナ林が陽光に輝いている。
再びブナの美林の散歩道。尾根が広く進行方向が微妙に変わるので踏み跡を慎重に辿る。
南から来る太い尾根の合流点から北東方向に向かうと前方にピークが見えるがこれは前衛峰である。音波山山頂手前で斜面の左側に進路を取り、ブナの巨木に再会の挨拶をする。山頂に登ると、大音波谷を囲むように広がる山々の奥に、大黒山の雄姿と横山岳の頭が少し見える。山頂の北東方向には白山連峰や奥越の山並みが見える。
本日は少し足を伸ばして、音波山から次のピーク910mの無名峰まで行くことにした。
音波山から20mほど下るとコルに出る。ここから少し登るとブナの美林の散歩道になる。910m山頂はブナ林に囲まれ展望は無い。山頂から少し北に下ると樹林の間から奥越国境尾根の白い山々が間近に見える。本日はこれまで。下山後の伊吹野散策の時間が気になってきた。セツブンソウやアズマイチゲの花が待っていてくれるだろうか。しかし、ブナ酔いがするほど広大なブナ林の連続は珍しい。是非とも新緑の季節に登って貴方の目で確かめてほしいものだ。
★コース 登山口9:05〜P741m9:56〜電波塔10:30発33分〜音波山11:38発12:05〜P910m12:25〜音波山12:47発55分〜電波塔13:42発47分〜 741m14:15〜登山口14:57