大御影山
(高島トレイルの山) 2018.4.28 ・バスハイク

 
大御影山には、2004年11月と2005年の5月の2回登っています。その時はお花より、ブナに感激しました。フルタイムの仕事をしていた時は、夏のアルプスに行くことがせいぜいで近場の山にはほとんど行くことがなく、ブナと言えば白神山地に行かないと会えないのかなと単純に思っていたので、こんな近くでブナに出会えたことに大感激したのです。ブナは大御影から三重嶽分岐・大日への稜線が素晴らしいのですが、今回は、予定していた能登又谷は下見の結果、荒れているので往復となり、シャクナゲ三昧の豪華なゆっくり山行でした。














     (杉林の中を行く)                 (林道の左に入ると登山道入り口)              ( 小さな沢を渡る)             (琵琶湖)

ビラデスト今津奥にある平池近くの林道でバスを降り、植林された杉林を少し行くと登山口となっていて、小さな沢を横切り尾根の取りつき口に上がると、いきなりイワカガミの群生やブナの幼木、そして琵琶湖が目に飛び込んできました。特にたくさんのブナの幼木に驚きました。北山の林床はつるつるてんでブナの幼木は見つからないので嬉しい。このまま残ってほしい自然です。


(オオイワカガミ


(オオイワカガミ




(ウスギヨウラク)


(トクワカソウ)


(トクワカソウの花)



トクワカソウとイワウチワその違いを、調べたところ葉の横と縦の比率が縦長がトクワカソウでイワウチワは、葉の基部がくっきりとした心形で横長の楕円とありました。写真では分かりづらいのですが、少し縦長の様でした。また、高島トレイルはトクワカソウが多いようです。
今が盛りのシャクナゲのトンネルにみんなの歓声が。まだ、蕾も沢山付いていたので、しばらく楽しめそうです。

(バイパス道の分岐)

(バイカオウレン?)

(滝谷山分岐

(タムシバ)

(花弁が散りかけのタムシバ)
登りが緩やかになり、登山道が南西方向に変わる所にバイパスの標識が立っていました。ひっそりと登山脇に咲いている白い小さな花は、花の形はバイカオウレンの様でした。写真を見ると根性葉は3枚?でも花弁(実はガク)はミツバオウレンのように長くはない。茎を撮っていないので茎色までわからない。丁寧に観察しなかったことが悔やまれます。タムシバはポンポン山と違って低い所に咲いていて嬉しい。

(キンキマメザクラ)

(カタクリ)

(オオバキスミレ)

(シャクナゲ)
 カタクリの花は大御影山頂まで点在して咲いていました。かっては一面カタクリの花の群生が見られたことでしょう。

(P847)

(河内谷林道脇に大御影登山口)

(大谷山への分岐)

(大御影手前で白山が見えた)

(大御影山頂)
北山や余呉の山と違って近江古道には株立ちのブナが多く、二次林となっていました。ブナを薪炭として利用したのでしょうか?P847mで中休止のあと、10分くらいで河内谷林道に一旦降りてすぐ、大御影山登山口に入りました。山頂手前の展望の良い所から白山が見えました。大御影山で昼食と眺望を楽しみました。

(イワナシ

(ムシカリ?)

(三重嶽)

(新緑のブナ林)

(ヤマエンゴサク
山頂にはムシカリが数本花をつけていました。写真の木は高くて目の悪い私には何かすっきりしません。樹形と葉の形がムシカリらしくない。かといってヤブデマリでもなさそう。目の前には谷筋にまだ雪が少し残っている三重嶽が見え、足元にはイワナシが咲いていました。ブナに後ろ髪をひかれる思いで来た道を引き返し、途中p847に立ち寄り中休止。伊吹・霊仙・武奈ケ岳・釣瓶・蛇谷などが見えました。行きには気が付かなかったハウチワカエデの暗紅紫色の花が目に留まりました。登山口近くでヤマエンゴサクが出迎えてくれ、㋃のバスハイクを終えました。春の山の新緑が目に沁み大満足の山行となりました。

(コース)
ビラデスト今津登山口・489m(9:40)―バイパス分岐(10:31)ー滝谷分岐(11:13)-P847(11:42)-河内谷林道(11:56)ー大御影山・950.1m(12:46ー13:20)ービラデスト今津登山口(15:45)     (メンバー 19名) 
          記録・Sasaki