魚谷山2018.5.9     クリンソウを訪ねて

 昨年5月里山ハイクは愛宕山のクリンソウに会いに竜が岳に行ったのですが、案の定無残な姿で、今年はクリンソウが沢山咲いている魚谷山を計画。

当初はもくもく号利用の計画でしたが、車で、松尾谷出合まで入ることができ、ゆっくり、楽しむことができた。

 松尾谷出合で車を止め、新緑の中津川右股沿いの林道から魚谷山をめざす。10分も歩くと林道わきに1本のクリンソウが。それからは少ないながらも、

ずっと林道脇や川沿いに咲いており、ヤブデマリやウツギ、フジの花等は今が盛りでした。

(新緑の林道」を行く)

(クリンソウ)

(ヤブデマリ)

(クリンソウ

(ウツギ)

 30分弱歩くと林道右手下に下りていく道を示す標識があり、その先を見ると小さい木の橋が架かっている。樋ノ水谷出合で、この谷を登っていくと貴船に

登れるが、ここをやり過ごし、林道を詰めていくと、朽ち果てた麗杉荘が右手に見えてきた。そこから13分で滝谷峠分岐。林道は奥に向かって伸びている

が、堰堤がある谷に丸木橋がかかっているところを渡る。丸木橋は、足を置くとふわふわし、少し朽ちかかっているようなので、私は沢の中を渡った。対

岸から林道方向を見ると橋のたもとの木に「危険」の札が下がっていた。山沿いの道から沢筋に入り、幾度となく右岸、左岸を繰り返す。このあたりは

ミズナラやチドリノキなどがある自然林の中にクリンソウが至る所点在し、楽しく歩ける沢で嬉しい。

(麗杉荘)

(滝谷峠分岐にかかる丸太橋)
(沢の流れ)
(北山の小舎発祥の地)

(今西錦司博士のレリーフ)
 
 滝谷峠からの山道と合流するところでH氏が「ヒルにやられた」と言ったのでみんなヒル点検となりましたが被害は彼一人。皆さんを代表してくれて、申し

訳ない。合流点から右岸にわたり、歩いていくと「北山発祥の地」のプレートや今西錦司博士のレリーフがあり、、更に進んで行くと北山荘が見えたのでこ

こで昼食タイム。手入れがされていて、ベンチもあり、休憩にはもってこいの場所。京大の山岳会のみなさんありがとうございました。
 
 昼食後来た道を少し戻り、柳谷峠に向けて沢を詰める。柳谷峠は広くなだらかで芹生峠と魚谷山との分岐となっていた。魚谷山までなだらかな山道が

伸び、山頂には立派な三等三角点がありましたが見通しの悪い所だった。この山も沢山のアセビが。魚谷山から、魚谷峠までは見通しは悪いが、しっか

りとした踏み跡がついており、迷うことなくあっけなく峠に着いた。

 当初は沢を下る予定だったが、前日の雨で、素直に林道に変更。1時間歩いて松尾谷出会いに戻った。


(北山荘)

(北山荘の篝火の炉)

(渓流沿いのクリンソウ

(柳谷峠に向けて)

(柳谷峠)

(魚谷山)

(魚谷峠)

(林道沿いのクリンソウ群生

(タニギキョウ)

(松尾谷出合)
 今回は魚谷山の一部しか歩いていなくて、今西錦司がこよなく愛した山の良さを十分理解できませんでしたが、帰ってから地図を広げてみて納得。この

魚谷山を中心にして桟敷ケ岳・雲取山等北山に行くことのできた自然豊かな山域だったのです。しかも昔はもっと花が多く咲き乱れていたことでしょう。
                                                                                   (記・Sasaki)

☆コース
    出合橋=松尾谷出合ー中津川右股林道ー滝谷峠分岐ー柳谷峠ー魚谷山ー魚谷峠ー松尾谷出合(休憩含めて4時間弱ののんびり山行)
☆メンバー 7名