6月里山ハイク イン谷〜八雲が原湿原
2004年にスキー場が閉鎖され2006年から2009年10月に撤去工事(費用は20数億円かかったそうです。)が完了してから約8年が経ちました。リフト・ロッジ等
の建物はなくなり、この付近の比良は往時の賑わいから一転・静かな山となっています。
八雲ヒュッテ前にあった湿原を埋め立ててスキー場にした所の盛土をとり、湿地回復を図りました。今月の里山ハイクは、ヒュッテ前の湿原がどのようになって
いるのかを見に行くために計画しました。
イン谷に車を止め、リフト下の道を行きました。この日は今年一番の暑さで、汗が体にまとわりつき不快指数大。神璽の滝分岐、元ロープウェイ釈迦岳駅を過
ぎたころから、体が重くなり、釈迦岳に行く予定を変更して直接、カラ岳方面に行くコースをとりました。
八雲が原には風が吹き抜けいつまでも休んでいたくなる静かなところで、ヒュッテの跡地には草が生い茂りところどころクヌギの幼木が育っていました。復元さ
れた湿原にはイモリがたくさん泳いでおり、植物はイネ・カヤツリグサ・イグサ科の類でしょうか? 初夏の湿原を彩っていたというノハナショウブのみならず、目立
つ花をつけているものは見ることはできませんでした。元からあった湿原にも目立つ花はなく水面に一か所ヒツジグサが浮いているのみでした。一度失ったもの
の回復はなかなか困難です。
山上駅があった北比良峠から正面ダケ道は長くありませんが岩のゴロゴロした道で気が抜けません。1時間20分弱でダケ道を抜け正面谷に出、20分歩いてイ
ン谷に戻りました。
平日はイン谷に行くバスが出ていないことから、H氏の好意で車でイン谷まで入ることがで非常に助かりました。