頸城三山・妙高山2017611(快晴)

 昨日の風雨と打って変わって快晴。外は薄い氷が張っている。高谷池ヒュッテ前からの眺望は素晴らしく、昨日、あと30分で頂上というところで撤退した火打山が穏やかな山容で目の前に立っている。その先には薄い煙を出している焼山が。また、左手前南東方向に大きく黒姫山が存在感をもって迫っている。右手南西方向には昨年登った朝日、白馬岳などの後立山連峰そして槍、穂高も見える。昨日の無念は吹き飛んでしまった。この時は、本日の山行が紆余曲折するとは知る由もない。

 7時に黒沢池ヒュッテを目指し出発。夏道は雪の下で全くわからないのでショートカットをしながら進む。夏にはできない醍醐味。黒沢池ヒュッテで荷を少しデポしようとしたら、ヒュッテから外人の支配人が顔を出し、「今日は作業をするから小屋のまえはダメ。離れたところだったら良い」と言ってくれたが、デポをあきらめた。支配人に帰りのコースを伺ってから、大倉乗越に向け、妙高山の外輪山斜面を巻きながら乗越に到着。ここまでに2時間かかった。妙高山へは、「この急斜面を下り、山腹を巻いて、ルンゼを登っていく」とH氏の説明。斜度40°以上で非常に高度感があり、危ない。木が見えない所は雪崩が起きているところでしょうか。ブッシュの縁を進もうと試みるも、装備・時間不足で妙高山を前に見て断念。下山モードに切り替える。

 支配人に教えていただいた通り、黒沢池を横切り池の端を歩く。辺り一面雪田で茶臼・黒沢岳はもちろんのこと黒姫山が谷間から顔を出し、この時期ならではの最高のロケーション。妙高に登れなくてもこの風景の中に身を置けたことに大満足。沼尻から黒沢岳斜面にのり、富士見平への巻道を探す。テープ類は全く無く、しかも、火山の山らしく凸凹で木が邪魔して見通しが悪くここでも難儀した。最後はGPSを頼りに西に向けて進んだが、夏道がわからなく富士見平を通り過ぎてしまったので、辺りの地形を見て南下、軌道修正。行きのトレースが付いたところに出る。その後は昨日のトレースを頼りに下山。4時に笹ヶ峰に到着。雪の多い時は地形を読んで歩くことの大切さを痛感しました。

                             高谷池ヒュッテからの後立山連邦
    高谷池ヒュッテ前から黒姫山                 火打山                        黒沢池ヒュッテめざし
   大倉乗越からの妙高山                                 黒沢池を行く
コース
    高谷池ヒュッテー黒沢ヒュッテー大倉乗越ー黒沢池ー富士見平付近ー12曲りー笹ヶ峰 
     
メンバー     5名                                       記・Sasaki