頸城三山 火打山 2017.06.10〜11
メンバー 7名 車山行
〔6月10日
朝、前夜テント泊の笹ヶ峰登山口パーキングを後に今日の目的の高谷池〜火打山に向けて出発する。笹ヶ峰登山口では屋根のついた立派な入口を通るとすぐに木道があり美しいブナ林を愛でながら気持ちよく歩く。黒沢橋を渡ると12曲り、はああ〜っと思うが1/12から12/12まで標識があり短い距離なので思ったより楽ですぐに終わった。12曲りを過ぎても急登は続くが、足元にはかわいい花が次々と顔をのぞかせる。サンカヨウ、シラネアオイ、イワカガミ、キヌガサソウ、カタクリ等の花々に元気をもらいながら登っていく。富士見平では夏道からそれ少し左を行ったため分岐に気付かなかった。そのまま黒沢岳を右手に見ながら山裾を巻いていくと間もなく今日の宿の高谷池ヒュッテに到着。
天気もまあまあと思い不要な荷物を置いていざ火打山へ。高谷池は雪に埋まっており恐る恐る池の右端にそって歩く。少し行くと天狗の庭に出るがここも大部分は雪に埋もれている。10年以上も前だが秋に来た時に見た紅葉に彩られ池塘が点在する美しい湿原が真っ白な湿原にダブって目に浮かぶ。火打山から伸びている右の尾根に取りつくがだんだん天気が怪しくなってくる。私は冷たい雨風に体温を奪われてだんだん歩くのがやっとになってくる。火打山までもう少しのところだったが、木道の終わるあたりでハイマツが途切れると風も強く、リーダーが撤退を決めた。帰りは早かった。行きは氷が割れるかと心配だった高谷池もまっすぐに突っ切って高谷池ヒュッテに帰り着く。夕食はカレーとハヤシ、両方食べられるなんてちょっぴり嬉しい。
翌日は妙高山、9時間の行程と山の険しさを思うとこの体調では行けないと思いMさんについてもらって笹ヶ峰Pに下山することにする。Mさんには朝のうちに妙高山を往復して頂くことにする。
〔6月11日〕
朝食が6時半からという事で朝ゆっくり寝るつもりだったがとても天気が良く外で山を眺める。青空を背景に緑と白のなだらかな火打山が息をのむほど美しい。行きたい!!私もMさんと一緒に昨日行けなかった火打山に行くことにする。7時に5人は妙高山に2人は火打山にと別れて出発する。高谷池も天狗の庭も迷うことなく突っ切って青空を見上げながらなんてすばらしい天気と気持ちよく歩いていく。昨日撤退したところから上は風も少しあり頂上までは、雪渓の急登でゆっくりと登っていく。
9:00頂上に到着する。そこには360度の大パノラマが開けていた。すぐそこには焼山が煙を上げている。みんなの向かった妙高山に向けて手を振ってみる。北アルプスの山々が延々と連なっている。日本海も見えている。こんな最高の天気に気持ち良く登ってきてこんな大展望を楽しめるなんて、皆さんには申し訳ないが、昨日行けなくて良かったと思わず幸せをかみしめる。十分に展望を楽しんだ後、頂上を後にする。高谷池ヒュッテ前で片付け、休憩の後、笹ヶ峰Pへと下山。2時半ごろ到着して妙高山へ行った5人を待つ。