2017.6.3

比良山系 権現山・蓬莱山

1.行程(ランクC

阪急高槻市(快速急行)6:53=四条河原町7:15=京阪祇園四条7:28発=出町柳7:33、朽木行バス停7:45発=平バス停(457m)8:31着→花折峠道入口9:00→アラキ峠9:38→権現山(996m)10:18→ホッケ山(1050m)10:58→小女郎峠(1077m)11:25→蓬莱山(1174m)12:10昼食12:40→打見山(1108m)13:10→クロトノハゲ(953m)13:40→天狗杉(734m)14:05→脇山橋分岐(328m)14:50→志賀駅15:40

歩行距離 約12km 標高差 717m+α 所要時間700(歩行時間550) 参加者12名  天候 晴れ

2.概要

 阪急電車のトラブルのため、急遽HEF氏の3名が取りやめとなり、12名の参加を得て出町柳バス停を出発(745)。平バス停に到着(8:33)。いつになく緊張気味のリーダーU氏の挨拶の後、準備体操を行う。天気は晴れているが、少し肌寒い。本日のCLは、地上では安全運転だが山では暴走するFU氏だ。山でも安全運転をお願いして出発。約20分で花折峠道(登山口)へ到着(9:00)。ここでU女史の靴にヒルの出迎えがあり、各自虫よけの対策を行う。谷筋の杉林の山道を40分程歩き、アラキ峠に着く(9:38)。小休止の後、出発。ここから権現山までの山道はかなりの急登でしんどいが、山頂近くになると少し緩やかな笹枯れの道に変わり、暫く行くと権現山(996m)に到着(10:18)する。ここからの眺望は特に素晴らしく、全員が絶句するほどの光景が眼下に広がる。FU氏曰く、「これだけきれいに見渡せるのは珍しい」とのこと。琵琶湖大橋を通行する車が確認できるほど空気が澄んでおり、その向こうに三上山(近江富士)を始めとする近江の山々がバックに連なるが、山名がほとんどわからない。こんな時、山名に詳しいNA氏の参加がないのが少し残念である。ここで、地図合わせに取り出したURA女史のコンパスの針が狂っているとのつぶやき。見ると確かに南北が逆転している。本人曰く、「自宅の耐震診断時に狂ったのかも」と。まったく意味不明の発言に困惑()したが、大阪の方向を琵琶湖の向こう(東側)かと尋ねる彼女には、南北の逆転したコンパスの方が正しいのかと一瞬思わせるほどの超天然ぶりであった。普段は聡明なURA女史の意外な一面を垣間見た瞬間でもあった。この絶景を背景とした記念写真を全員で撮り、ここを出発する。一旦下って登り返すとホッケ山山頂(1050m)(10:58)。ここからの景色も権現山に負けず劣らず素晴らしい。暫し休憩の後、小女郎峠に向け出発。ここからは、あまり遮るものもなく、稜線の景色を楽しみながら登山が楽しめる。カッコウやホトトギスの鳴き声も聞かれ、ヤマウツギの花もきれいに咲いていたので、疲れを感じずに歩けた。峠手前のピークでFU氏にそっくりのお地蔵さまを発見。全員一致で「FU地蔵」と名付ける。少し下って、小女郎峠(1077m)を通過し、小女郎ヶ池に到着(11:30)。この池は、地元の人から「雨乞いの池」と崇められているほかに、有名な悲哀伝説が語り継がれているとか。確かに神秘的だ。また、モリアオガエルの生息地だとか。覗いてみると、何やら黒いものが蠢いている。モリアオガエルのオタマジャクシかと思ったが、なんと井守の大群だった。正しく池主の守り役なのであろう。昼食の時間もあるので、そこそこにして、本日の最高点蓬莱山を目指す。ここから山頂までは遮るものが一切なく、山道が見渡せるが、正直きつく真夏は熱中症に注意が必要だ。途中、A女史の足に痙攣が発生したが、全員なんとか無事に登頂(1174m)できた(12:10)。山頂は、冬季にはスキー場となるだけあって広く芝生もよく手入れされている。目の前に打見山が見え、右には琵琶湖、左側は武奈ヶ岳が見える最高のロケーションである。一等三角点を確認した後、暫し休息。山頂に設置されたハンモックにU女史が挑戦する。その姿はお世辞にも優雅とは言い難く、必死にハンモックにしがみつきバランスを取ろうとしている様を見ていると、少し滑稽ではあるが、それはそれで愛らしく感じられた。ロープウェー手前のベンチで、琵琶湖を見下ろしながらの昼食タイム。女性陣からおやつの提供もあり、気分が和らぐ。いつもながら女性陣の心遣いには感謝、感謝である。もう少しこのロケーションを楽しみたい気分だが、リーダーからの指示もあり下山開始(13:10)。狭く急な山道を暫く下ると、その先に小さな鳥居があり、少し崖のような場所ではあるが、見晴らしが抜群のところがある。あまりの景色の良さについ力が入ったのか、KU氏が握った小さな鳥居の天井(笠木)がポロリと取れ、皆が唖然と。幸い誰も見ていなかったので、そっと戻しておき、「神さまごめんなさい」と。また、暫く下ると、花崗岩が剥き出しのクロトノハゲ(1077m)に着く(13:40)。ここで、何を血迷ったのか、O氏が果敢にも突き出た岩に登り、ガッツポーズ。でも、これが結構サマになっていて、彼女に見せたら、ひょっとするかも?である。九十九折の山道を30分程下ると、天狗杉と呼ばれる大きな杉の大木が出現する(14:05)。そっと手で触れパワーをもらい、再び下山。暫く行くと林道に変わるが、まだまだ先は長く、脇山橋分岐を経てJR志賀駅に到着(15:40)。帰路につく。

        権現山1             権現山2                  ホッケ山                  稜線を歩く
       FU地蔵                 小女郎ケ池                       蓬莱山への山道             ハンモック
  打見山を望む                          鳥居からの景色                        クロトノハゲ

3.所感

1000㍍超の山は久しぶりで少し疲れたが、それを吹っ飛ばすほどの天候と圧巻の景色は、口では言い表せないほどの歓喜であった。今回この企画をしていただいたU氏夫妻に改めて感謝の意を表したい。そして、いつもの反省会では、地元琵琶湖産の小鮎の天ぷらが絶品。役目を終え、ほっと一息のU氏、FU氏、 酒が入ると一段と愉快いになるO氏、KU氏、E度満開のKA女史、そして、その他の皆さま、本当にお疲れさまでした。

A.Nakai記)

(⇦天狗杉)