バスハイク雨乞岳2017.4.22晴れ・      

去りゆく春を惜しむように名残の花をつけている桜並木の鈴鹿スカイラインをバスは走り武平峠に停車。ここは御在所や鎌ガ岳の登山口ともなっていることから車道両側にたくさんの車が止まっていた。
 武平峠から山に入り山腹を巻きながら小さな沢をいくつも超え40分も歩くと広くてなだらかな沢谷乗越に着いた。ここは御在所岳から雨乞岳へと続く稜線上の峠となっているが、私たち一行は広くて穏やかな沢道を進んだ。「ここはC番です」と書かれたクラ谷分岐には神崎川と小さな表示の看板が付いていた小さな沢が伸びていた。ここで、それとは別の支沢から小さなガレた尾根に入ると、ちょっとしたイワウチワの群生があり遅い春を告げていた。50mばかり乗り越してクラ谷側に出ると広くて明るい沢筋の道で、炭焼き釜跡が点在。昔の人の苦労を思う。
 沢を穏やかに登っていくと東雨乞と7人山の分岐に出た。標高差200mを休憩込で2時間弱かけて歩いたので全く疲れは感じない。ここから東雨乞岳まで標高差は200mでひと頑張りの距離。笹原の左手に鎌ガ岳の雄姿や御在所岳を眺めながら登り、だだっ広い東雨乞岳に到着するも、風で寒くて、昼食はお預けで雨乞岳に向かった。頂上手前で、手のひらサイズの大きなカエルと対面。M氏はカエル好きらしく手のひらに載せてしばらく戯れる。風をよけて遅い昼食となった。

 武平峠を出発(9:50)                        沢谷乗越(10:35)               クラ谷分岐(11:15)                    明るい谷を行く   
    イワウチワ                                                                                        エンレイソウ
 東雨乞と7人山分岐(12:08)               東雨乞はもう少しだ                    鎌ガ岳の雄姿               御在所岳と鎌ガ岳  
 
  東雨乞岳(12:44)             カエル(どなたか名前を教えてください)         雨乞岳(12:58〜13:25)                記念撮影    

私は頂上での展望を楽しむことなく下山。南雨乞岳から奥ノ畑谷を下る予定が時間の関係で杉峠経由に変更。
 雨乞岳から杉峠への下りは
最初はなだらかでしたが、杉峠手前で急坂となり慎重に下りる。杉峠には大きな枯れた杉が立っていた。峠から甲津畑までの沢沿の山道は、八風街道から菰野の千草までつながっている千草街道を下った。この街道は東海道と中山道を結ぶ要所だったことから往時をしのばせる向山鉱山跡・蓮如上人御旧跡・古屋敷跡・信長を狙った善住坊隠れ岩・桜地蔵などの名残が至る所にあった。広く明るい谷筋でクマシデ・カエデ、ミズナラなどを植え、昔の人は新緑や青葉そして紅葉を楽しみながら行き来したのでしょうか。私たちも明るい谷を2時間あまり楽しみながら歩いて甲津畑に出ました。

 ようやく見つけた1株のリンドウ         杉峠(13:50)                 千草街道の沢筋を行く
    蓮如一夜の竃                       蓮如上人旧跡                古屋敷跡・ツルベ谷出合            甲津畑登山口

 

☆コース

武平峠(9:50)− 沢谷乗越(10:35)― クラ谷分岐(11:15)−7人山コル(1208)−東雨乞岳(12:44

―雨乞岳(12:58)(1325)−杉峠(13:50)−蓮如上人御旧跡(14:46)−古屋敷跡・ツルベ谷出合(1504

―甲津畑登山口(1600

  標高差412m   歩行距離 約12km   歩行時間 休憩含む6時間10    参加者22   (記・Sasa)