鷲峰山(ジュウブサン・682m 

<日  程> 2016514()  天気 晴れ

<参加人数> 6

<行  程>

JR高槻(7:15)=京都(7:30,7:42)JR宇治(8:10,8:20)=バス停贄田(ネダ) 120(8:50)3.2K御林山402m(10:15)0.2K東御林山400m(10:30)1.5K林道三叉点(地福谷線)260(10:50)2.4K休憩小屋「520(11:40,12:05昼食)2.3K釈迦岳681m(12:45)1.0K鷲峰山682m(13:20)0.2K金胎寺「660(13:35,13:45)3.7K原山バス停「160 (14:50,15:37)JR加茂(16:12)

  歩行距離14.5km 標高差562m+α 所要時間5:00 (歩行4:00)

<概要>

 今回、鷲峰山の金胎寺にある行者コースをメインにするか、山林局設置の三角点や近畿に4ケ所設置されている天測点を巡るか思案し、後者の計画を立てた。バス停贄田(ネダ)から御林山まではほぼ林道であり、しかも最初の20分程度は宅地開発のダンプと頻繁にすれちがった。造成地を過ぎると行き交う車もほとんど無く、快適に歩ける。ようやく登山道に入いり、しばらく歩くとあっけなく御林山の頂上に着いた。ここには、いわゆる三角点が設置されていた。御林山から東へ200m程度歩いたところのピークに目当ての山林局設置の三角点を見つける。明治26年設置とかろうじて読める。

次に、天測点を見つけに鷲峰山の東の釈迦岳を目指す。御林山からしばらく下るとまた林道に出会う。林道を地福谷まで下り、鷲峰山方向に登り返す。バス停維中前からの道(こちらが一般的な鷲峰山への登山ルート)との合流点の休憩所で昼食とする。鷲峰山の登り口をやり過ごし、さらに東へ進む。電波塔の横から登山道に入りしばらく行くと釈迦岳に到着した。ここには一等三角点と初めて見る天測点があった。天測点は横幅70cm程度の正八角柱で、高さは1.3m程度と、三角点に比べ巨大な物であった。頂上は3方向が木で覆われ北側のみ眺望が開けていた。

来た道を引き返し、鷲峰山を目指す。来る途中分岐の入口を見つけた所から入る。尾根に沿って造られたような山道である。暫く歩くと多宝塔のある所に出た。鷲峰山はその左脇の道を進みすぐに山頂に到着した。ここからは大津市街・琵琶湖・比叡山等がはるかに見渡せた。金胎寺で休憩後、下山開始。急な坂道を原山のバス停を目指して下る。途中、宇治茶の茶畑が急斜面に整然と広がり、目を奪われる。自然も美しいが、田植えを終えた水田や茶畑を楽しみながら、無事原山バス停に到着した。

 
   山林局三角点
 
      天測点
 
           金胎寺山閣
 
             鷲峰山頂上
 
      茶畑と原山集落
<所感>

 先週の大和葛城山は、ツツジの見頃ということで、大賑わいでしたが、今回は、鷲峰山まで誰にも会わず、山頂で2組3人の登山客に会っただけでした。地図にある登山道も荒れているため、林道を多く歩く事となった。より多くの人が、少しマイナーな山を目指して歩くようになれば、バスの便数が増える、登山道が再整備される等、より快適に山を楽しむ事が出来るようになるのかも?と思いました。

<事後調査:「天測点」>

天測点とは天文測量を実施するために設けられた基準点です。天測点自体は測量機器の重量に耐えうる単なるコンクリート製の観測台で、四角柱や八角柱などさまざまな形をしています。ただし、どの点にも台上部に指標鋲、側面に銘板「第何号 天測点 地理調査所」が取り付けられています。天文測量を実施した目的は、三角測量で求められた位置座標を規正するためでした。 昭和29年から5年間、天測点を利用した天文測量が一等三角点のすぐそばで実施されています。全国48箇所で設置・観測がなされましたが、その後は機器の軽量化により天測点を設置することはなくなりました。また、天測点の数km以上離れた真北あるいは真南には、測量機材を正確な方位に設置するため子午線標という目印の石柱が設置されています。48点中、現存しないものが5点。
http://www.geocities.jp/s_shimizu_2000/sankaku/Tensokuten-n.html