☆メンバー他4名

☆歩行時間 約3時間
(月曜山行)   丹後半島・高山(上世屋内山京都府自然環境保全地域)


 高山には京都府最大のブナを中心とした自然林が広がり、日本海からの季節風で雪深くなることから通常標高600mから生育するブナがここでは

400mあたりからブナを見ることができるということで、とても、楽しみでした。

 まず、京都縦貫自動車道から大宮町五十河にある小町公園をめざし(この地で小野小町が都をさり、晩年を過ごし、世を去ったという。)この公園か

ら味土野の集落を抜け、車が1台やっと通れる谷筋の山道を通り、ブナハウスに着きました。

 ブナハウスに車を止め5分も歩くと「内山集落跡」と書かれた石碑がたち、駒倉峠と東谷ブナ林の分岐になっており、私たちは駒倉峠への道をとりまし

た。尾根から稜線にかけ、道幅2mくらいにササが刈り取られ、子どもでも楽に歩けるように、手入れされていました。今まで歩いた北山と違い林床は

ササで覆われ広大なブナ林が広がっていました。ブナに抱かれるのは何とも安らぎを感じ、心解き放たれるようで心地よい。それに比べ高山山頂はあ

っけないくらい平凡。北東方向に太鼓山が見えました。高山から北東に延びる尾根を15分くらい下ると、遠方に天の橋立が。このまま下ると下の集落

に下りてしまうので引き返し、高山山頂で早い昼食をとり、大ブナに会いに行きました。風雪に耐え生きているブナは四方八方に手を広げ踊っているよ

うでした。大ブナの種を少々いただいた。必ず芽吹かせたい。

 浅谷ブナ林方面に足を延ばしました。この方面は今までの手入れされた林床とは打って変わり、道がササで覆われ足元が見えない状態で、深山を

歩いている醍醐味があり、熊の糞の落とし物もあり、最高でした。

 下山は急坂で緊張しましたが、25分くらいで離村の石碑が立っている分岐・ブナハウスに到着。嬉しい山行でした。(記・Sasaki)

   
   ブナハウス・490m (9:25)           最後の住人・田上家屋敷跡(9:32)         駒倉峠(9:45)・急な階段が付いていた     尾根をゆく・稜線から海がみえる
   鍵がかかっていたがトイレ使用可能       1973年に離村                                                
   
 一つ目の分岐(10:07)          ・高山 ・ 浅谷ブナ林分岐(10:18)       ブナ林を行く                      高山山頂(10:20)
   
 
 高山山頂から太鼓山                   高山から北に延びる尾根を散策          オオカメノキ(ムシカリ)の冬芽          熊の糞の中に柿の種が見える
 風力発電の風車が見える                 遠方に宮津湾の天橋立を望む
                          
 
 幹回り3.5mの大ブナ                              浅谷ブナ林方面
 3.8mのブナは今は倒れてしまっている