(月曜山行) 丹後半島・
高山(上世屋内山京都府自然環境保全地域)
高山には京都府最大のブナを中心とした自然林が広がり、日本海からの季節風で雪深くなることから通常標高600mから生育するブナがここでは
400mあたりからブナを見ることができるということで、とても、楽しみでした。
まず、京都縦貫自動車道から大宮町五十河にある小町公園をめざし(この地で小野小町が都をさり、晩年を過ごし、世を去ったという。)この公園か
ら味土野の集落を抜け、車が1台やっと通れる谷筋の山道を通り、ブナハウスに着きました。
ブナハウスに車を止め5分も歩くと「内山集落跡」と書かれた石碑がたち、駒倉峠と東谷ブナ林の分岐になっており、私たちは駒倉峠への道をとりまし
た。尾根から稜線にかけ、道幅2mくらいにササが刈り取られ、子どもでも楽に歩けるように、手入れされていました。今まで歩いた北山と違い林床は
ササで覆われ広大なブナ林が広がっていました。ブナに抱かれるのは何とも安らぎを感じ、心解き放たれるようで心地よい。それに比べ高山山頂はあ
っけないくらい平凡。北東方向に太鼓山が見えました。高山から北東に延びる尾根を15分くらい下ると、遠方に天の橋立が。このまま下ると下の集落
に下りてしまうので引き返し、高山山頂で早い昼食をとり、大ブナに会いに行きました。風雪に耐え生きているブナは四方八方に手を広げ踊っているよ
うでした。大ブナの種を少々いただいた。必ず芽吹かせたい。
浅谷ブナ林方面に足を延ばしました。この方面は今までの手入れされた林床とは打って変わり、道がササで覆われ足元が見えない状態で、深山を
歩いている醍醐味があり、熊の糞の落とし物もあり、最高でした。
下山は急坂で緊張しましたが、25分くらいで離村の石碑が立っている分岐・ブナハウスに到着。嬉しい山行でした。(記・Sasaki)