300名山紀行
七ヶ岳:ななつがだけ(1636m・一等三角点)
鬼伝説で知られる福島県南会津の七ヶ岳は凝灰岩でできた、七つの峰が連なる連山の本峰(一番岳)である。登山ルートは羽塩コース・針生コース(共に沢ルート)と高杖高原スキーコース(尾根道)がある。2013年以来3度羽塩コース往復を計画したが天候不順や急用発生で未達成であった。昨年の集中豪雨災害で羽塩・針生コース共に通行止になり、5月に高杖コース往復予定で現地入りしたが悪天候で山行を中止していた。
9月中に「300名山踏破」を目指していたが、24〜25日の群馬・南会津の気象情報が晴マークになったため、I氏の協力を得て9月24日に谷川朝日岳、同25日に七ヶ岳・帝釈山に山行することになり、23日に高槻を出発した。
24日、11時間の雨中山行で谷川朝日岳を無事踏破。220kmを移動し、福島県南会津の道の駅「番屋」に22時過ぎに到着。東屋に天幕を設営し、翌朝6時過ぎまで爆睡した。
25日、軽く朝食を摂り、身支度・トイレを済ませ高杖スキー場駐車場に移動し、7時15分登山開始。ススキに覆われたスキー場内の道路をゆっくり登り8時過ぎに登山口に到着。ブナ林の斜面を登行し丸山分岐に出ると七ヶ岳が姿を現した。潅木の尾根道を進み、賽の河原のガレ場を抜けて10時30分七ヶ岳山頂に到着する。一等三角点のある山頂からは360度の大展望である。東に那須・男鹿の峰々、南に荒海山と遠く日光連山、南西に帝釈山、西には会津駒・朝日の山並みが望まれた。記念撮影後、最終の帝釈山に向うため往路を一気に下り、11時15分駐車場に下山した。
<コースタイム>
駐車場7:15〜登山口8:20〜支尾根〜羽塩分岐〜七ヶ岳10:30/10:45〜駐車場11:45
帝釈山:たいしゃくさん(2060m・二等三角点)
帝釈山は栃木・福島の県境を走る日本分水嶺の帝釈山脈の主峰であり、山頂には駒御堂権現が祭られている。東北に連なる田代山1926mは山頂に高層湿原を有し、高山植物の宝庫である。登山ルートは栃木側の猿倉口と福島側の木賊口(とくさくち)から田代山を経て帝釈山に至る2コースと馬坂峠から帝釈山に至るコースがある。今回は1時間30分で往復できる馬坂峠から帝釈山に至るコースをとった。山麓には湯の花温泉、木賊温泉と檜枝岐温泉があり、多くの湯治客で賑わっている。
25日14時過ぎに檜枝岐(ひのえまた)から県境の馬坂峠登山口に到着、20台以上が駐車可能な広場に3台の車が停まっていた。ブナ・コメツガ・シラビソの樹林帯の葛折の木段・木道を進み、15時過ぎに山頂に立つ。「300名山祝踏破」の記念写真を撮り、直ちに下山した。
下山後、檜枝岐温泉に浸かり汗を流し、奥只見湖畔・銀山平経由で関越道小出ICより北陸道・名神道を走行し帰阪した。
<コースタイム>
馬坂峠登山口14:15〜帝釈山15:05/15:20〜馬坂峠登山口16:00(歩行:1時間45分)