高野山町石道を歩いて

     (南海高野線九度山〜高野山大門)      Kido

 

1.日時  11月13日(日) 晴れ 穏やかな小春日和。

2.メンバー 他に KOOKA

3.概要  高低差 約800m、歩行時間約8時間、歩行距離22K

4.コースタイム

  九度山8:40,慈尊院9:10,展望台10:00,六本杉11.25,神田地蔵堂12:35昼食  笠木峠14:00,矢立14:50,展望台15:50,大門前17:15,千手院前バス停17:55  ケーブル山頂駅18:40,南海極楽橋発18:53,南海天下茶屋20:20

5.雑感

 高槻を630分に出発、南海九度山駅に降り立つと、830、九度山は紀の川沿いの静かな町、駅前の橋を渡り、しばらく歩くと、弘法大師ゆかりの慈尊院に着いた。

九度山は、今NHKの大河ドラマ真田丸の主人公真田幸村が長年隠棲したと伝えられる町、観光客、観光バスが朝早くから来て、町起こしののイベントが行われていた。

慈尊院に入ると、また参拝客がいっぱい。やっぱり今時の名所はすごい。

 慈尊院も早々にお寺の裏の階段を上ると、右手が町石道の出発点。そこからなだらかな登り道、九度山柿の畑をつずらに上っていくと、見晴台に着いた。ここから九度山町、紀の川、遠く金剛、葛城の連山が眺められ、いい景色。そこで休んでいると、裏山の柿畑のオーナーから、大きな九度山柿(富有柿)を頂いた。いつも朝、見晴台の休憩所の台の上に、ミカン箱いっぱいに柿をいれて、町石道を歩く人にふるまっているとのこと。

やはり弘法大師ゆかりの地だけあって、思いやりのある心使いだ。世も捨てたものでないと、感激する。柿畑をもう少し上ると、平らな道になる。しばらく行くと杉林にはいり、涼しい。しばらく行くと六本杉に到着。そこは広場になっていて、何組かの連れが休憩していた。この道は、町石が109mごとにあり、それをたどって歩けば知らぬ間に、大門へ着くようになっており、安心して歩ける道だ。町石は、出発から、大門を経て根本大塔まで180ある。六本杉から、なだらかな道を進むと、二つ鳥居に出る。そこから眼下に天美の部落が良く見える。しばらく行くと紀伊高原ゴルフ場を右に見て進む。途中神田地蔵堂で、昼食を取る。食後のデザートにさっき頂いた大きな柿を剥き、ほうばる。美味しい、甘い柿だった。皆さんおなか一杯になったと。しばらくゴルフ場を右手に見て歩き、ゴルフ場が終わったところで、左に曲がり、しばらく上ると笠峠に出た。時間も時間なので先を急ぐ。しばらく行くと高野山へのドライブウエーと交差。ここが矢立とのこと。その昔、弘法太師が、ここで休憩し、矢立(筆箱みたいなもの)から筆を取り出し、日記を書いたとの言い伝えが残っている。もう4時前、ここから60町、登りにかかる。思ったような急な登りでなく助かる。杉林の中、登っていくと、あと40町で展望台があり、遠くあの高見山が、見える、左手は遠く紀伊水道とのこと霞んでいて見えなかった。  だいぶ日が落ちてきたので先を急ぐ。ここから少し登りがきつくなるが、先々週大台に上っているので、あの最後の登りに比べれば楽で、バテルことなく、目指す大門に、1715着くことができた。22Kよく歩けたもんだ。しばらく休憩をとっていると、530大門がライトアップになり、神々しい感じ。パワースポっトだ。あたりはもう真っ暗になった。    大門から、夜の高野山町を歩く。昼間と違って人も少なくいいものだ。根本大塔の一町の町石を確かめてバス停に急いだ。18時前に無事着くことができた。
 天気に恵まれ、人の情けにも触れ、紅葉も見ることができ、いい古道歩きができました。お付き合いいただいたメンバー有難うございました。
 この道は、2000年頃、一度歩いているのですが、それから世界遺産に登録され、道がしっかり整備され、本当に歩きやすくなった。道を整備頂ているボランティアの方感謝し、急いで山を下りました。     以上