2016.2.13

金剛山 

1.行程(ランクB

高槻(8:27) = 阿部野橋(9:20)= 古市(9:36,9:38) = 富田林着(9:459:50発) =葛城山登山口「370(10:15着、10:15出発)→0.2K青崩道登山口「390(10:20)(10分準備)→3K伐採地(11:25)(5)0.7Kセト(12:15)(5) →1.3K大日岳1094m(13:05-13:25食事)  →0.4K国見城跡「1080(13:40)(5) →0.5K葛木神社(13:55-14:00) 0.7K湧出岳1112m(14:10-14:15)0.5K展望台「1060(14:30-14:35) →0.6Kロープウェイ金剛山駅「980(14:50,15:00)=ロープウェイ千早「690(15:08)0.5K千早口ロープウェイバス停「630(15:15到着、15:25) =近鉄富田林駅(16:17) =阿部野橋着(16:45)

歩行距離 8.4Km  標高差 745m+α 所要時間 5:00(歩行時間 3:40) 参加者 ハイキング部5名 天候 曇り

2.概況

葛城山登山口にてバスを下車、進行方向に10分ほど進むと、青崩道登山口に出る。ここから先は、道標もほぼ完備した一般的なハイキングコースである。ウォーミングストレッチの段階になって、Nリーダーがサングラスを紛失したことに気付く。今年の1本目である。
人工林の中、階段を登り始める。傾斜は緩やかであるが、気温は10度を上回っており、早々に体温調整を行う。30分ほどで、尾根筋に登る。道はよく踏まれており、5分ほどで北西方面に展望がひらける。河内平野を一望し、富田林のランドマーク、PL塔を確認する。
 さらに道なりに進んで伐採地に到着、ここまではほぼ予定時間通りであった。遠くにみえる葛城山について、Nリーダーより説明を受ける。そもそも金剛山という山は存在せず、大日岳、葛木山、湧出岳の三山の総称であるとのこと。これから行く葛木山は、世に名高い大和葛城山とは異なるらしい。茨木と茨城ぐらい違うことを、部員4名はやっと理解した。
 5分休憩し、尾根道を歩くこと20分遅れでセトを通過。青崩、千早城の分岐を過ぎ、笹原を抜け、やがて右手山肌に雑木林を見下ろす。冬枯れの荒涼とした風景がもの寂しい。残雪があれば、美しさが勝るのかも知れないが、これも冬期ハイキングの醍醐味である。
 再び植林帯を進み、四辻を左折、右手の谷筋に沿って道を登り切ったこところで、大日岳のピークに到着、ここで昼食をとる。頂上は開けており、風もなく、日当たりも良好であったが、小雨がぱらつき始める。コースタイムの遅延に加え、天候の不安も出てきた。
 下山を始めてほどなく国見城跡に到着。展望台に「葛木山山頂」の標識があるが、これは観光客の記念撮影用フェイクとのこと。山頂はここでなく葛木神社裏山であるが、御神体ゆえ立入禁止らしい。我々も特に拘りがないので、ここで記念写真を撮る。観光客とともに、夫婦杉などの巨木を見ながら参詣道を歩くと、ほどなく葛木神社に到着する。当山岳会にも愛宕山参詣回数3,000回達成間近の会員がいるが、同神社にも参詣回数10,000回以上のツワモノがいることを聞き唖然とした。往復4時間として4万時間、これに大阪府の最低賃金¥858時間を乗じると3,400万円となり、家一軒買えてしまうではないか。信仰の力に瞠目する。
 神社から2本の電波塔を目印に湧出岳を目指す。秋に行った有馬三山とはことなり、軽度のアップ・ダウンを経て10分ほどで到着する。展望もなく、有難みも乏しい。いつも通り三角点をチェックし、さらに、ぬかるんだ細い道を抜けて5分ほどで展望台に到着する。東に、南に、この日一番の大展望が得られた。ややガスが多いものの、高見山、山上ガ岳、稲村ガ岳、大普賢、八経ガ岳などが遠くに見えた。
Nリーダーによると、この先は見るべきものがないとのことで、全員一致でロープウエイにて下山した。千早ロープウエイバス停で雨は本降りとなり、結果としてこの判断は正しかった。

葛木神社                                  葛木神社参詣道                   金剛山頂                夫婦杉
       夫婦杉                            湧出岳山頂                  湧出岳三角点



















3.所感

 天気予報に全面依拠することなく、自身の天気予想に基づき、本山行を決行したNリーダーの判断力には脱帽である。
道標はほぼ完備しており、ハイカーも多く、安全過ぎるほどのハイキングであったが、Fさんの新しい靴での歩行練習、風邪から回復して間もないSさんのウォーミングアップ、日頃の運動不足解消が目的のNさん、小生にとって、十分に意味のある山行であったと考える。心残りは、富田林駅前に、反省会を行える適当なお店がなかったことである。望んだわけではないが、最後まで健全なハイキングであった。(kumegawa)