氷ノ山

山行日:201627日(日) 前夜泊

参加者:会員8

<概要>

 26日午後、総勢8名が、車2台で氷ノ山国際スキー場近くの旅館を目指す。ドライバーは高齢のH氏とK氏、ありがとうございました。私にとって初めての雪山ということで、不安と期待に胸がいっぱい状態で、高速道路を順調に進む。養父市に近付いても、スキー場に近付いても、雪はほとんど無く、お山の状態が気掛かりでした。翌朝目を覚ますと一転、一面の銀世界でした。「アイゼンは置いて行く。」という声も聞こえましたが、せっかく購入したアイゼンを旅館に置いておく気にもなれず、ザックに入れて出発。リフト2本を乗り継いで氷ノ山国際スキー場ロッジ前へ到着9:30。ここで、ワカンを装着して、ゲレンデ脇を進み東尾根の登山口に到着9:40。すでに、先行者があるらしくトレースがある。K氏を先頭に、曇り空の中トレースをたどって登山開始。前の人の踏み跡にワカンを置くのですが、数回おきにズボッと雪面を踏み抜いてしまう。後ろから、岩登りの師匠でもあるU氏に「ワカンは一度置いて2度踏みしろ」とアドバイスを受けるも、雪面を踏み抜く頻度は減ったものの、相変わらず時々踏み抜きながらの悪戦苦闘となる。やっとの思いで東尾根の避難小屋に到着10:30。皆さん、水分補給や衣服調整をテキパキこなされているのを横目で見ながら、「ザックを下して、服を脱いで、テルモスを出して、また仕舞って‥ってしてたら直ぐに出発になるよね。ここは、このまま休憩しておこう」と息を整えていると、「水分補給は大事ですよ」と声を掛けて頂きましたが、皆さん出発の準備も整っているようなので、水分補給はパスしました。避難小屋にいた先行登山者の情報では、「暫く進むと腰ぐらいの雪の深さになり、撤退しました。」との事でした。確かに、暫く進むと斜面の手前でトレースは無くなりました。「それじゃ、ラッセル訓練ということで、あの大きな木まで行って」とのご指名。僅か10mあるかないかではありますが、ラッセルを経験させて頂きました。リーダーのU氏の評、「足踏みしてるみたいやな」。確かに、U氏やM氏のラッセルは、どんどん進みます。12時になった事もあり、「ここで、昼食にして下山します」とのリーダーの判断で、昼食となりました12:10。千本杉の手前、標高約1200mが最終到達地点との事でした。ここでも、U氏とM氏には8名分のスペースを素早く踏み固めて頂きました。テルモスのお湯を飲み昼食を取り、ホッと一息ついて見回すと、座っているのは私一人。「年をとると、冷えは足の筋肉に悪い」との事のようです(H氏談)。天気も回復し、鉢伏山や真っ白に雪を頂いた山々を見渡す事が出来ました。最後に、ラストを守っていた副リーダーのI氏が軽々と斜面に登り、7名の集合写真を撮り、下山となりました12:30。周りから目でうながされ、先頭で出発です。下りは心肺への負荷はないものの、登りで体力を使っているので、膝のクッションを利かす事ができず、尻セード。これじゃいかんと良いバランスに注意するも、その後も尻セード数回。幸い長い斜面はなく、直ぐに止って、事故にはならなかったものの、反省するところ大です。避難小屋を経由13:10〕して氷ノ山国際スキー場ロッジにやっとの思いで到着13:40。メンバーの皆様ありがとうございました。

民宿の裏山は一晩で雪山               氷ノ山国際スキー場駐車場             東尾根登山口積雪は60cmを超え         氷ノ山国際スキー場のゲレンデが眼下
   東尾根避難小屋                東尾根避難小屋から伸びるトレース       新雪は更に深く                  急坂を登る
 深雪の尾根を行く              一の谷休憩所付近の雪景色          樹林と笹尾根の冬道へ             交替しながらラッセルを
振り返ると厳冬期の冬山が           視界が開け、鉢伏山を遠望               鉢伏山から続く真っ白な山脈      標高1200m雪は腰まで、
今日の最高点・青い空に映える樹氷樹氷      冬山バンザーイ

<所感>

 今回は、ベテランの皆様の山行に加えて頂き、ありがとうございました。必死でついて行くのに精一杯で、タバコを一服したり周りの景色を見たりする余裕も無かったですが、『誰も踏んでいない新雪にトレースを付けて山に登る』という、雪山の苦労と楽しさの一部を体験する事が出来ました。登山を終えて、ワカンを外しながら、「アイゼンは使う機会が無かったなぁー。一日中ワカンをつけていたんだ。」と思いました。ワカンの重要性を知りましたが、何故、私のワカンはよく沈んだのか?足の置き方のせい?体重のせい?体力・技術の無さを改めて思い知る山行となりました。頂上に辿り着く事は出来なかったですが、成功した時の達成感を十分に想像する事は出来ます。次回は、皆様のお荷物にならないよう体力の強化とさらなる減量に努め、頂上を踏みたいと思います。