5月里山ハイク 東六甲縦走

 六甲全山縦走最後の東六甲逆コースを歩くのは初めてです。宝塚から街中を歩くところですが、タクシーを利用していっきに塩尾寺へ。こ

れで1時間短縮です。砂山権現を通り、稜線に出るまでは山ですから、ちょっとした登りはあるものの、大谷乗越までは、山道かと思われる

くらいに水平移動で楽ちんコースです。しかも、昨夜の雨で木々が洗われ、山々はみずみずしい緑に包まれ、山道には、今まで咲き誇ってい

たエゴやベニドウダンの花が敷き詰められていました。そして、時折冷気を含んだ風が体を通り抜けていくとなると、この上ないご褒美です

。大谷乗越から大平山に立っている中継鉄塔巡視路にでるまでは、かなり、急な登りでしたが、短くてほっとしました。巡視路をそのまま行

けば大平山への案内標識が立っているだろうと思い歩いていると、六甲最高峰への標識が下っている道に立っています。下るわけはないと立

ちどまっていると、ひとりの男性登山者が何のためらいもなくその方向に消えていきました。昭文社の地図には縦走路途中に大平山が書かれ

ていますが見当たりません。中継鉄塔を北方向に見ながら巡視路の切れたところまで歩き、囲いの横を少し入ると「大平山」と書かれた汚い

看板が立っていました。誰か個人の登山者が立てたのでしょうか。国土地理院の1:25000地図をよく見ると、少し、縦走路から離れていまし

た。この縦走路には「全山縦走路」や「六甲最高峰」の矢印が書かれた標識はたくさん立っていますが、現在地を適格に表す標識が少ないよ

うに思いました。水無山も標識がありませんでした。六甲みたいに多くの登山者が訪れる山にしては以外でした。

 東六甲を歩いて感激したのはミヤコザサが山肌を覆うくらいたくさん生えていたことです。ササくらいと思うかもしれませんが京都北山や

わがポンポン山から完全に消えてしまった風景が広がっていたのです。

 一軒茶屋で昼食後、最高峰に登らず、コアジサイ、コガクウツギが花盛りの素晴らしい魚屋道を下って有馬温泉におりました。



塩尾寺入口北左側横から登る
標高約370m          



砂山権現




縦走路にはうるさいくらい標識があり、現在地を確かめるために地図を広げる回数が多くなる。           


宝塚最高峰・岩原山(573m)への案内の標識があったが、登らず



大谷乗越で車道に出る




車道を渡り、山道へ。急な登りで、傷んだロープがついていたが18分くらいで終わり、再び車道に。


大平山を巻くようについている車道脇に咲いていたタニウツギの花



ヤマボウシ



大平山(標高681m)は縦走路から外れており、危うく見逃すことに。




鹿が少ないのか、ポンポン山・北山から無くなったミヤコザサが続く。うれしい


清水谷道の標識があったので、船坂峠(標高660m)と確認できた。ここから、少しアップダウンの道が続いた。


カエル岩を過ぎると道の勾配が少々きつくなるが10分くらいで水無山に。


水無山ピークには何の目印もなし。赤いヤブウツギの花が迎えてくれた。



ピーク804mを過ぎ少し登りこんで、車道に出た。車道途中から山道にはいる。



気持ちの良いミヤコザサ原を通って、一軒茶屋に出た。ここで遅い昼食。



下山は魚屋道を。



コガクウツギの白い花が雨上がりに生えて、まぶしいくらい清楚でした


六甲最古のトンネル跡の標識



炭屋道との分岐にはベンチがあり、休憩には良い場所です。


案内図



コアジサイロードが続く。



コアジサイ



有馬温泉からの魚屋道入口(標高約430m)に着き、今回の縦走終了

行程

 宝塚(8:50)−(タクシー利用) (9:02)塩尾寺(9:12)ー(10:00)岩原山分岐ー(10:25)大谷乗越ー(11:05)大平山ー(11:25)座頭谷への分岐ー

(11:35)船坂峠ー(12:11)水無山ー 車道ー(12:52)一軒茶屋(13:20)−(14:10)炭屋道分岐ー(14:45)有馬温泉登山口ー極楽寺ー15:20のバスで阪急

 宝塚駅

〔メンバー〕 他に2人       〔交通費〕タクシー1320円     有馬温泉〜宝塚 570円                            記・Sasaki