余呉トレイル 小アケビ岳から東ケ谷山  
                                                            2015・5・17 Sasaki                                                 

街道筋の面影を残した住宅内を進み、谷沿いの道に入ると、所々に説明の看板が立っていて、昔を偲ぶ事ができます。深坂古道は沓掛から塩津山・深坂越えの4,5kmは北陸5ヶ国の雑物運送の重要な官道として使われたそうで、996年紫式部が父・藤原為時の赴任先武生に行くときに通った古道と、刻まれていました。
 すでに初夏の気候。心地よい風が身体を通り抜ける谷筋を30分くらい歩き、山道に入りました。この下は湖西線深坂トンネルが通っています。沢を離れ18分くらいで深坂峠に着きました。紫式部も休んだであろうこの峠にザックを置き、深坂地蔵堂にお参りをしました。   越前の国守であった平重盛が深坂峠から塩津に流れる大川と日本海に注ぐ笙川をつなぎ運河を計画したが深草地蔵堂のところで大きな石に阻まれ、堀止となったらしい。小さな祠があるだけと思っていたら、意外にも立派な境内でお堂が立っていました。

   新疋田駅         住宅内の深坂古道の取り付き点   深坂古道の入り       谷筋のタツナミソウ

                         深草地蔵堂
           

峠に戻り、磁石を尾根道に会わせ、いよいよルートハンティングの山道に。狭い尾根道の雑木をよけながら、中心を外さないように歩いていきました。この尾根は最初、東寄りに歩けば間違いのないところなのですが、西に張り出した小さな尾根の所では、念のため磁石で方向を確かめながら進み、45分位で開けた尾根にでました。ここはP428mで前回の迷走の始まり地点。逆方向で歩くと自然にこの広い北西に延びる尾根に乗ってしまい、このルート一番の注意地点。ここから小アケビ岳までは素直な道が続きました。小アケビ岳手前で昼食タイム。木漏れ日林での食事はおいしい。 
 小アケビ岳は見通しのない狭い山頂に小さな標識が1枚ぶら下がっているだけの目立たない所でした。 小アケビ岳から30分位進むとブナ林が広がっていました。ブナはやはり、気持ちが良い。ここで小休止。
 逆方向で歩いた時、山門湿原付近のピーク550mから北西に延びる駄口方面の尾根に引きずられそうになりましが、今回はその尾根は視界に入ることなく通り過ぎてしまいました。季節が違い、ルートの方向を逆にすると、山が違って見えます。
 東ケ谷山で後続隊の記念写真を撮り、20分くらいで鉄塔、その後、滑りやすい関電道を下り、山中に着きました。

428mから北西に延びる尾根                小アケビ岳        ブナ林で小休止          東ケ谷山にて

 〔コースタイム〕
  新疋田駅(9:35)− 深草峠(10:33)− P428m(11:50)−昼食」(12:00〜12:32)−小アケビ岳(12:48)− 東ケ谷山(14:20)−山中(15:43)  今回はゆっくり山行でした。                              下山(15:43