天王山

報告:shiraishi

5月のハイキングは、天王山(「京都自然200選」に選出)〜柳谷観音〜西山観音乗願寺〜小倉神社へ下山後、サントリー京都ビール工場見学を計画した。皆さん下山後のビール工場見学を楽しみにしているようだ。工場見学は当初9名分の予約しか取れなかったが、ネットで予約状況を見て、2名分追加できサントリー様のご厚情もあって12名全員がフルコースでいけた。いつもの顔ぶれに加えて、今回は先月入会された新入会員とゲスト2名を迎え、いっそう賑やかな山行となった。やや薄曇りながら雨の心配はなさそうだ。

登山口となる宝積寺へは、JR山崎からも阪急大山崎からもアクセスが良い。JRの踏切で遮断機が上がって渡り始めたところ、反対側からの列車通過ですぐにまた警報が鳴り始めてあわてた。踏切を渡ると目の前が宝積寺への急な舗装道路の坂道である。ほどなく宝積寺に到着し、準備体操をして用意を整える。本堂の右手にある登山道を歩くことになるが、道幅も広くよく整備されているので小さなお子さんも問題なく歩くことができる。この先天王山山頂までおよそ10分毎に見所(展望台)が現れ、飽きる暇がない。今日はあいにくの薄曇りで遠望は望めなかったが目視するにはまぁまぁであった。

天王山山頂に到着した。お決まりの三角点はどこ?と皆で探すが、三角点の跡?らしき石はあるが三角点が見当たらない。帰宅後ネットで調べたところ、1991年に天王山山頂にあった三角点を十方山山頂に移したとの情報あり。本当かなぁ?それにしても三角点を移す理由は?帰宅後国土地理院の「基準天成果等閲覧サービス」で調べてみたが、やはり天王山山頂には基準点はなく標高304.3m(十方山)に三等三角点がある。

 青々とした竹林の気持ちの良い道を深呼吸しながらゆっくりと歩く。1050天王山・小倉神社・柳谷観音の三叉路へ到着。帰りはここから小倉神社へ下山することを確認後柳谷観音方面へ。柳谷観音ではハイカーのために立派な休憩所まで用意してあり、おかげでゆっくりと昼食を摂ることができた。西山観音乗願寺を回り、お楽しみのサントリー京都ビール工場見学を残すのみとなった。ビール工場での様子は弾ける笑顔の写真でどうぞー。

    天王山への道                        十七烈士の墓             天王山山頂               反射板展望台からサントリー工場京都
柳谷観音休憩所               柳谷観音風神            柳谷観音雷神            柳谷観音全景

ハコネウツギ             ツルニチニチソウ            西山観音乗願寺               サントリー京都ビール工場




【行 程】

JR山崎駅850→→宝積寺915→→青木葉谷展望広場930→→旗立松展望台940→→十七烈士の墓945→→酒解神社0955→→天王山1005→→反射板展望台1035→→小倉神社分岐1050→→1150柳谷観音1215→→西山大仏乗願寺1250→→小倉神社分岐→→小倉神社1345→→阪急西山天王山駅→→1430サントリー京都ビール工場(15001600工場見学&試飲)  

    山行日  2015/5/23(土)

    参加者  会員10名、一般2名(合計12名)

    天   気  晴れ(ときおり薄曇り)                                        

 

【国土地理院にメール照会した結果】

疑問点は正さずにはおられない向学心旺盛な?shiraishiは、国土地理院にメール照会しました。ご丁寧な回答をいただきましたので、以下に記します。

<質問>

1991年、天王山山頂にあった三角点を十方山に移したのは本当ですか?

本当だとすると、天下分け目の天王山と言われるほど有名な天王山から、ネットで検索してもなかなかヒットしない、また場所が分かりにくい等の十方山に三角点を移した理由を教えてください。

<回答>

お問合せいただいた三角点は「三等三角点 天王」です。
平成3年に、当該点近隣の三角点の再測量を行う際に、現地を調査したところ、天王山山頂にあった三角点は既に亡失していたようです。
同位置に再設置することを検討しましたが、当時の測量方法は近隣の三角点を見通す必要があったことから、天王山の山頂への再設置を断念しました。
天王山の山頂では、近隣の三角点を見通すために立ち木の伐採を行う必要があり、伐採量が多大になると判断しました。
これに変えて、近隣三角点との配置関係や見通し状況等の条件が良い場所(十方山の山頂)へ設置したものと思われます。