ポンポン山〜金蔵寺(2015.11.28

報告:SHIRAISHI

川久保渓谷からの道は、夏場は涼しいが暗い雰囲気で、私はあまり好きではない。今回は、回りの木々を眺めながら、出灰からポンポン山を目指すことにした。バス便の少なさのためか、出灰から登るのは初めてや久しぶりの人が多かった。出灰で下車し、出灰川に沿ってのんびり歩く。秋だなぁと思いながら歩いていると、何と桜の花びらが開いているところがあり驚いた。夏の台風で道路が崩落し、一時通行止めになっていた所もきれいに修復されていた。鬼語条橋を渡ったところで準備体操をして出発する。

「一休さん」でお馴染み一休禅師の草庵と言われる尸陀寺跡から、最初の内こそやや急な登りであるが、全体として歩き易い道が続く。途中愛宕山・地蔵山等の展望地で休憩した。ここから見る愛宕山や地蔵山をはじめ、織り成す山々は山頂からの鉄塔だらけの眺めに比べてよほど趣があると思った。ポンポン山山頂には早々と1010に到着した。やや霞んではいたが、お決まりの「あっちのあの山は」「こっちのあの山は」とN氏特製山行記録誌を手に解説していただく。ポンポン山はさほど高い山ではないが、天気次第ではずいぶん遠くまで眺望できて楽しい。また、訪れる度にボランティアの方々による手作りの椅子やテーブルが整備されているのは、本当にありがたいことだ。私達が山頂に到着した途端に他の登山者に「どこから登ってこられたのですか?」と聞かれた。「出灰のバス停から来ました」と返事をすると「あぁ、バスがあるのですね」と言われたのは、やはりポピュラーなコースではないのか。「バスはありますが、本数が極端に少ないから、事前に調べておかれたほうがいいですよ」と一言添えた。

長めの休憩の後、カタクリ保護地の前を通って、金蔵寺へ向けて出発する。春にはカタクリが目を楽しませてくれるだろうか。

ポンポン山の山頂では、早い時間帯であったにもかかわらず10人程の登山者を見かけたが、この先金蔵寺までほとんど人に会うこともなく、落葉を踏みしめながら静かな山歩きが楽しめた。鉄塔の下が広々として暖かく、ここで早めの昼食とした。山で雷が近づいたときは、このような鉄塔の下が安全だとN氏。逆だと思っていたからビックリ。しかし、こんなところで雷など、想像しただけで恐ろしい。東海自然歩道に合流すると、アスファルト歩きになるが、ほどなく金蔵寺への山道に入る。無縁仏となった墓石が寄せ集められているのを見て、時代の流れを思った。

金蔵寺山門のところは真っ赤な紅葉と銀杏の落葉がとても綺麗だったが、全体として見れば時期が遅かったこともあるし、今年は色も薄くハズレだった。気を取り直して見晴らし台へ行ってみると、京都の町並みが見える。レジャーシートを敷いてお弁当を食べているグループあり。今頃何のご飯?と思ったらお昼ご飯だった。それもそのはず、金蔵寺へ着いたのがお昼時であった。山は早立ちと言うけれど、これはちょっと早すぎたか?しかし、おかげで時間を気にせずのんびりできた。

十分に展望を楽しんだら、裏手から急な山道を登る。傾斜がゆるくなってきたら、尾根道に出た。右へ道なりに少し歩くと天皇陵道に出て、小塩山からの道に合流した。ここからは下る一方であるが、落葉で足を滑らせないよう注意して歩く。京都らしい竹林に出ると、最後は舗装道路歩きが待っている。ようやく南春日町のバス停に到着したが、バスは5分前に出たばかり。灰方まで更に歩いてバスに乗車し、今日の山行を終えた。駅前で軽く一杯、明るい内に帰宅できるこんな山行もいいものだ。

私自身、今回のコースを通して歩いたのは初めてであったが、なかなか良い道だった。絶好の行楽日和に、楽しくハイキングができたのは何よりであった。

 途中から見た亀岡方面                   ポンポン山山頂                      金蔵寺山門と紅葉                見晴らし台から京都方面



















【行 程】

JR高槻北口「二料」行バス乗車751==822出灰→→せせらぎの里→→850鬼語条橋→→900尸陀寺(じだじ)跡→→935愛宕山・地蔵山展望地→→10.10ポンポン山1030→→鉄塔下(昼食11101135)→→東海自然歩道合流→→金蔵寺(12251310)→→小塩山分岐→→1430灰方バス停1436==1455阪急東向日

山行日  20151128日(土)
参加者  10名(会員9名、一般参加1名)
歩行距離  約11K、 
所要時間  6時間(のんびり休憩)
天   気  晴れ