湖北乗鞍岳              ポンポン山雑感

20152月2日            Minabe

 

湖北乗鞍岳の麓には国境スキー場がある。スキー場入口手前に車を置く。ワカンを着け、右端にある停止中のリフトの下を歩き、突き当りから左手の尾根に乗る。初心者のスノーボーダーが滑っているのを脇目に急坂を上る。登る人が少ないのか登山者のトレースは全くない。

 自然林の斜面は美しいがザラメ状の残雪が固まった上に柔らかい新雪が積もっているのでワカンの歯が上滑りして非常に歩きにくい。しかし、川上さんはタフである。急斜面を力強く登って行く。

 標高700mまで登ると尾根が穏やかになり歩きやすい。789mのピークに乗ると展望が開けて気持ちが良い。冬の稜線歩きは風上側を歩くと非常に寒いが、風圧と寒気で斜面がクラストして固くなっており比較的歩きやすい。ただし滑落しやすいので注意がいる。

 789mから尾根は南向きに変わる。少し下って尾根の右手のクラストした部分を選んで歩く。

稜線には大きな雪庇が南東方向に張り出している。雪庇を避けて北西側を歩く。

冬枯れのブナの梢や幹に霧氷が張り付いて寒そうだ。細い枝にも幅5センチほどの霧氷がつき風で揺れている。左手前方に山頂が見えてきた。稜線東側にある四角い建物が山頂の目印だ。

 山頂に向かう尾根に張り出した雪庇の張り出しが見事なので、川上さんと佐々木さんに稜線を歩いてもらい、後ろから写真を撮る。雪庇を踏み抜かないよう注意がいる。

 山頂は風が強く、休憩には不向きなので、建物の風下で昼食タイム。天気が少し怪しくなってきている。

 昼食後予定通りP727.5m向かって歩き出したが、雪が深く3人ではラッセルも難しい。幸いホワイトアウトして見通しが悪くなったので、それを理由に同じ道を引き返す事にする。

 稜線のトレースは風で消えかかっている。北に進み、P789mから東に下る。標高580m辺りで休息したが、ここでトレースが完全消滅。東に向かう尾根に行きかけたが風景に見覚えが無く引き返し読図。ピークから見えない尾根、南東方向の痩せ尾根に進むと踏み跡があった。

雪山では、踏み跡を頼りに安易に引き返すというのは無理がある。風雪で簡単に足跡は消える。下降ポイントや不明瞭な場所に、赤テープを着けた旗竿などの目印が必要。

 再びスキーヤーの滑りを見ながら快適に下る。あっけなく登山口に到着する。

 

★メンバー 3人 

★コース スキー場9:45〜乗鞍岳12:1712:41〜登山口14:17(ほとんど休みなし)

 竹生島が                                          山頂付近                   乗鞍岳山頂