2015年度 初級登山学校 実技読図山行記録
1.実技教育概要
(1)
実施日:平成27年6月21日(日)
(2)
場所:ポンポン山・川久保尾根
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実技教育の実施項目
・コンパスの使い方(目的方向の調べ方、目的対象の調べ方)
・読図(山の姿)
・三角点探し
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参加者:講師 4名
生徒 5名
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歩行距離:10.5km、標高差:560m、所要時間:7時間(歩行時間 5時間30分)
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天候:曇り時々晴れ
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実施内容
JR高槻駅(10:06バス出発)=川久保(9:35) 240M→登山口(9:45、準備体操)
9:55出発→(衣服調整3分) →川久保の三角点、発見 402.4M、9:35出発→鉄塔通過 450M(9:45) →左手に大きなもみの木通過(9:56) →520M(12:00) →右に尾越の尾根が見えた(10:05) →広い場所に出る、男性1人とすれ違う(10:08)10分休憩560M→580M昼食(12:15) →12:45出発→尾越三角点への取り付きを発見(12:50) →12:55出発→美女三角点への取り付きを発見(13:03) →美女三角点発見599M (13:10) →13:15出発→620Mのピークを通過(13:20) →鉄塔通過(13:25) →大杉到着(13:35) →13:42出発→釈迦岳到着、631M(13:55、休憩5分) →鉄塔通過(14:08) →送電線(14:10) →ポンポン山山頂到着 記念撮影、山の説明 679M(14:30) →14:50下山開始→夫婦杉通過(15:25) →本山寺到着、トイレ休憩(15:45) →
15:55出発→本山寺ロータリー 485M(16:05) →原大橋バス停到着130M
(17:00)ストレッチ、バス乗車 (17:19) 高槻駅前へ
2.研修生雑感等
〔U〕
今回の目的、主に読図山行ということで、事前に等高線・尾根筋・谷筋を色分けし、カラフルな地図が出来た。2番手のコースリーダーを務めた。私は「川久保の三角点」への取りつきから出発。次の目的地、「尾越への分岐道」を見つけるのが難しかった。
送電線や鉄塔は目印になるので、周囲の景色をよく観察すること、また関電道や「火の用心」の柱等の説明を受けた。分岐ではコンパスと地図で進行方向を確認。ポンポン山山頂から、本日の登山ルートを目視と合わせてたどった。川久保→釈迦岳→ポンポン山は予想以上に疲れた。下山も私にとっては、雨上がりということもあり、緊張感がありました。
〔U〕
山登りとは、登山道があって、標識があって、頂上を目指すものと思っていた。ところが労山の方と深坂峠やポンポン山を登っていくうちに、どうやら根本的なところで大きな思い違いをしていることに気づいた。
山は尾根と谷からできており、それらはすべて等高線で表すことができ、地形図が読めればハイキングの場合などは、仮に登山道が書かれていなくても目的地に行けるということだ。
今回の読図山行で、私は尾越三角点の取り付きから美女三角点までを担当したが、尾根の分岐点が分からず通り過ぎてしまった。10mごとの等高線、尾根や谷のスケールなど地形に対する感覚が全くない。少しずつでもこの感覚がわかってくるように練習していきたい。
ご指導いただいた講師の方々、どうもありがとうございました。
〔K〕
講師の皆様、ありがとうございました。漸く、スタートに立てたような気がします。
1.
山は尾根と谷で構成されている。
2.
尾根あるいは谷以外を歩く場合、左右・前後のいずれかが高い(低い)ので、その斜度は現在地把握に役立つ。
3.
送電線(鉄塔)は尾根上にある。
4.
現在地よりも、合流する尾根が低い時、認識するのが困難な場合もある。
5.
等高線上のピークは、広場のようなイメージであるが、実際は樹木に覆われている場合がある。またその方が多い。
6.
体温調整は、夏場、歩き始めて10分を目安に、冬場はさらに短く。
7.
コンパスは目的地にあわす。迂回路を勘案しない。
8.
たとえ夏場の低山でも、シャツは化繊でなくてはならない。経済的な事情に優先する。
ざっとこんなことを学習しました。
〔F〕
三角点探し・現在地確認・ピーク探しと盛りだくさんの実習を受けました。講師の皆様、ありがとうございました。それなりにやり方は判ったつもりですが、実際の山行で生かすためには、「周りの地形や地図を見る余裕を持てるように、体力の強化に努める」ことが一番の課題であると痛感しました。
〔F〕
これまではずっと読図をしないで登ってきました。今回、座学で読図を学びさらに実地で試してみて、コンパスを地図に当て方向がぴったりと合ったときの心地よさを実感しました。ご指導いただいた講師の方々、どうもありがとうございました。