北海道の山 署寒別岳                                                                                                           FSasaki

 7月19日(土)

  増毛の街からタクシー(3560円)で17:30暑寒莊に。無人の暑寒莊はゴミ一つ落ちていなく、トイレも非常にきれいに管理され気持

ちよく利用できました。トムラウシ縦走後のグループと合流できたのは
23時過ぎ。満天の星が降り注いでいました。

720日(金)

 5:10に暑寒莊を出発。渓流の森散策路を左に見ながら東に延びる道を直進。40分弱で尾根にとりつきました。6合目までは歩きやす

い尾根道が続いていました。ただ、2合目付近で、イノシシとは違う獣のにおいがしました。あとで、宿の主人に伺ったところ熊が近

くに潜んでいたのではないか、と言うことで、行動範囲は50kmぐらいらしいです。

 
 このコースは、花の種類が少なかったですが、沢山のシロバナニガナ、マシケオトギリが咲いていました。6合目を少し過ぎたとこ

ろから登りにくいガレ場でロープがついており、石を落とさないように慎重に登っていくと、展望のきく尾根に出ました。振り向くと

日本海が光っています。
7合目を過ぎ、滝見台に出るといっそう見通しがよくなり、雪渓が残っている谷が見えました。小ピークの8

目・扇風岩にくるとさらに暑寒別岳は目の前です。
9合目のガレ場を登り、なだらかな稜線にはチシマギキョウ、ミヤマオグルマ、エ

ゾノシロバナシモツケなどが咲いていました。十数分も歩くと、暑寒別岳山頂に着きました。山頂で
1時間以上過ごし、来た道を下山

。暑寒莊に
14:54到着。日高山脈に登る仲間とここで別れ、16;00に予約したタクシーで増毛の街に戻りました。

期待した高山植物にあまり、出会えなくて残念。花は翌日の雨竜沼湿原に期待。

暑寒莊(無人だが非常にきれい)        滝見台                      扇風岩              日本海が霞んで

雨竜湿原

721日(月)

  9:00に旅宿「ゆき ふる さと館」の車で南暑寒莊まで送ってもらう。2000円とタクシーより、ずいぶん安く大助かり。協力金

500
円を払い9:38分出発。

ペンケペタン川に沿った登山道・高度差320mぐらいを1時間半ぐらい歩いて湿原入口に着きました。靴の底を洗い、湿原に入ると

真っ先に鮮やかな紫、赤、黄のヒオウギアヤメ、エゾノシモツケソウ、シナノキンバイが飛び込んできました。それからというもの、

歩みは遅遅として進まず。エゾカンゾウが昨日登った暑寒別岳をバックに一面に咲きほこり、これからが盛りのタチギボウシが力強く

蕾みをつけています。また、ナガボノシロワレモコウも秋を待っていました。他にも、ミツガシワ、ワタスゲ、クロバナハンショウヅ

ル、ハクサンチドリ、オニシモツケ、ウリュウコウホネ、ヒツジグサ、チシマフウロウ等々沢山の花々に出会え自然の恵みを満喫しま

した。湿原には大小数百の池塘が点在し、その水はあくまで青く澄みきり、ふく風に波打っていました。

展望台まで登る予定でいましたが、迎えの15:30に間に合わないので断念。湿原周遊のみにしました。後ろ髪引かれる思いで湿原を

あとにしました。心残りはマシケレイジンソウに出会えなかったことです。そして、花をもっと知っていたら楽しかろうに。

南暑寒岳と暑寒別岳を望む                 暑寒別岳                              エゾカンゾウのお花畑        タチギボウシ
   池塘                         エゾカンゾウとヒオウギアヤメ                ホソバノキソチドリ                     ホソボノシロワレモコウ
 エゾシモツケソウ                     池塘               ヒオウギアヤメ                    ウリュウコウホネ
     ワタスゲ                  クロバナハンショウヅル              トキソウ                      ヒツジグサ