無名峰754m                      ポンポン山雑感

                               2013年4月29日     Minabe

 

祭日というので、朽木の道の駅に寄り昼ごはんを調達する。駒ケ岳は近年人気が出て人が多いと思い、麻生川を挟んで対岸にある無名峰754mを目指すことにした。

 木地山のバス停付近に車を停め、上流に向かうと集落が途切れる辺りに、麻生川に架かる小さな橋がある。それを渡り右岸を歩くと北に向かって張り出した大きな尾根が見える。本日はこの尾根に取り付いて目的の754mピークを目指す。
 右岸から適当に尾根に上がると、近年の鹿の食害のおかげで下草や潅木もなく歩くことが出来るが、標高差100mほどの急登で息がきれる。
 尾根に乗ると穏やかな稜線歩きとなる。この尾根も植林地は少なく自然林が多いので新緑の季節は明るくありがたい。標高400m辺りからブナが見られる。ほぼ南に向かって歩くので逆光の中を進む。新緑が陽光を透かして美しく輝いている。

 標高530m付近に小さな池があるが、天候次第で消滅するのかもしれない。ハウチワカエデの葡萄色の花が咲いている。ムシカリの大木は白い花を無数に咲かせている。5月が間近というのにタムシバの花も残っている。標高614mあたりの東斜面にはブナ林の美林が広がり爽やかな風が吹いている。穏やかな稜線をしばらく歩くと百里ケ岳がよく見える場所があり、駒ケ岳見るピラミダルな山容とは違い穏やかな尾根が伸びている。道はやや急登になるが、東からの尾根が合流すると進行方向が西に変わる。左手からの大きな尾根が見えると道は急坂になる。大人が二人で抱えても少し足りないほどのブナの大木が中腹にある。
 急坂を登りきると広く穏やかな尾根歩き。小ぶりのイワカガミの花が咲き始めている。本日の最高点の標高770数メートルのピークに上がると琵琶湖が見える。竹生島も浮かんでいる。青い比良連峰も見えている。中々気持ちの良い山頂である。名前を付けるなら岩鏡山が適当だろう。

目的地の標高754mは杉の植林が南から被さるが、ほとんどが自然林。ここで昼食タイム。朽木の道の駅で求めた弁当を頂く。
 当初の計画ではシチクレ峠から南谷を下る予定であったが、体調不良者がいたので同じ道を引き返す。

 ブナ                      ムシカリ              百里が岳方面               武奈ガ岳方面

  ★メンバー 他4名

★コース 木地山8:45P614m10:10P754m11:4512:20〜木地山14:30