ゴンドラを利用すれば★1000mまで一気に上がれるので、楽ちんに歩けると思って計画したが、思いのほか厳しい山であった。
前夜発ちで京都を出発し、立山山麓スキー場の駐車場にテントを張る予定であったが、ゲリラ豪雨に見舞われ途方にくれていたが、ある公共施設の一角に雨のかからない最適なスペースがあったので利用させて頂いた。
翌朝、野鳥の声に起こされて、朝食を食べながら登山準備をする。宿泊地のすぐ近くにゴンドラ乗り場があった。6時の始発に乗りゴンドラ上部駅まで上がる。ここから稜線を東に進む。最初は水平だが、すぐに高低差の激しい階段を登る。誰が設計したのか判らないが、荷物を担いだ登山者が簡単に歩ける階段ではない。近頃は登山道も整備されすぎて、人間工学を無視した造作物が多い。中高年が多く利用するのだから人に優しい高さにしてほしいものである。急な階段を登ると標高1221m小ピーク、ブナの美林が続き気持ちがほぐれる。有難いことだ。自然の力に感謝。ツルアリドウシの白い花が目立つ。可憐な花だが林床は暗いのでよく目立つ。昨夜の雨のせいか何か所か泥濘があり歩きにくい。このピークからはほぼ水平に歩くご褒美道である。
瀬戸蔵山は東斜面に展望がある。ここからもほぼ水平道が続く。暫く歩くと道が急になり標高差80mほど登ると大品山に出る。三角点は山頂の手前の小ピークにある。山頂は明るく開けているが、本日は展望が無い。大品山からは穏やかな下り。鞍部に出ると、ユキザサやマイズルソウなどが残っている。この辺りは遅くまで残雪があるらしく春の訪れが遅いのだろう。ヤグルマソウの花を愛でながら急斜面の登り、途中3か所ほど緩やかな場所があるが、標高差400mほどのアルバイトが要求される耐久レース。この間、約1名が待機希望を申請。ゴゼンタチバナが登山道わきに群落を作っている。残った4名がピーク1756mに到着する。再びご褒美道かと思いきやコルを越えると標高差300mほどの急登だが、ツマトリソウやツクバネソウ、ハクサンシャクナゲ、カラマツソウなどの花が慰めてくれる。
ようやく鍬崎山山頂に到着。人気の山なので山頂は登山客であふれている。到着時、薬師岳が一瞬見えていたが、記念撮影の人々が邪魔で暫く待っている間にガスが被さり薬師岳山頂は見えなくなった。
★メンバー 他4名
★コース ゴンドラ終点6:25〜瀬戸蔵山7:00発7〜大品山7:50発8:00〜P1756 9:47発55鍬崎山10:57発11:32〜
大品山13:38発48〜瀬戸蔵山14:23発28〜ゴンドラ駅14:50