伊吹北尾根2013.5.13(晴れ。夏日の気温)
L・三鍋 他3名
昨年も訪れた伊吹北尾根、この日はヤマトグサに出会えるのが楽しみ。
駐車場からガレ場を下ると、すぐに、カタクリ、セントウソウ、
ウマノアシガタが迎えてくれた。尾根道は岩場で歩きにくいところが多いが、
何か咲いていないか確かめながらなので、歩みは自然ゆっくりとなっていく。
ハクサンハタザオやネコノメソウがまず目に付いた。コンロンソウはまだ、
固い蕾で一株も咲いていない。ルイヨウボタン、ヒトリシズカ、ヤマブキソウ、ヤマエンゴサクにはたくさん出会えるものの、私達は昨年花をつけたヤマシャクに出会えなかったものだから自然にヤマシャクを探す眼になっていく。そうこうするうちに三鍋さんがヤマトグサを見つけた。やはり、彼の目はすごい。
ヤマトグサは牧野富三郎氏が発見し、日本では本種のみで日本固有種。頼りない風媒花で一本の株に雄花と雌花をつけるが、自家受粉を嫌い雌花は雄花が咲いてから、極、小さい花弁のない花をつけるらしい。ルーペで探すが、わからない。とても残念。ただ、雄花の格好はなんともユーモラスでほほえましい。ヤマトグサに出会えて満足、私の今日の山行はこれでほぼ達成。
それからは、余裕でヤマシャクとなっていく。大塩さんが「これ何」と指さした方向に咲き始めのヤマシャク一輪。みんな歓声を上げる。透き通るような白がなんとも言えず美しい。一度見つけると何株かに出会えた。霊仙山のように群生して咲いているわけではないが他の花と共存しているのがいい。
イチリンソウ、タチツボスミレにも沢山出会え、また、オオイタヤメイゲツの新緑が暑さになれない体をいたわってくれ、うれしい。ヤマブキソウは藪で覆われた山の斜面にも沢山咲き、これまた、うれしい。
気がかりなことは、コクサギがやたら目に付いたこと。この木は枝が地面につくとそこから根を伸ばし増えていくので、他の植物を駆逐しないか心配。それも、自然の営みといえばそれまでだが・
名神が工事中で渋滞し、遅い時間からの登りとなったので、お昼は御座峰ではなく涼しい登山道脇で摂り、御座峰は記念写真のみで引き返した。