二ツ森山 地形図「美濃福岡・付知」         ポンポン山雑感

2013年10月14日      三鍋敏郎

 

切越峠に車を停め、暗い植林地の山道を歩く。急登が続くが、20分も歩くと小ピークに乗る。ベンチがあるが展望は無い。遅れている仲間を待ちながら、自然林の観察。この辺りから左手が植林で右手が自然林の尾根道になる。いつたん下り再び登りになると、花崗岩の巨岩が点在している場所を通過する。第一展望台からは西側の風景が展望でき蒼い山並みが広がっている。穏やかな稜線を歩くと第二展望台に着く。第二展望台からの展望は僅かである。周囲の樹林が伸びてしまったのだろう。

稜線がだんだん広くなって来ると突然切り開かれた台地に出る。なだのシャクナゲ群生地の表示がある。(シャクナゲを取らないで)と書かれた立て看板があるが、シャクナゲらしい樹木は周辺にもコース周辺には見つからなかった。(下山時に、樹林帯に踏み込むと群生地があった。わずかに残されたシャクナゲも盗掘にあうとアッという間に絶滅する。野草などの花は山で見るから美しい。自然の中にあるがままの姿で残しておこう)

 なだのシャクナゲ群生地から進行方向が南に変わる。緩やかな下り。少し登ると、コウモリ岩分岐がある。この辺りから自然林が混じるようになるがナラ枯れで大木が立ち枯れている。山頂に近い斜面にオオウラジロの実が落ちている。地元の登山者には見向きもされないのだろうか、ゴロゴロと無数にある。

落ち葉で踏み跡が不明瞭な斜面を。判りにくい微かな痕跡をたどると広い台地に乗る。台地から暫く歩くと、大ナラ道との分岐点に出る。そこから道の方向が東に変わり一叢の笹をかき分けるといきなり巨岩の山頂に出る。

岩盤の上に上がると天空の大展望。美濃の盆地を囲む山々が山頂部を雲に隠して蒼々と広がっている。御嶽山の勇姿を描きたいと目指してきたのだが、裾野が見えるのみ。しかし、岩盤の上の高度感は最高で気持ちが晴れ晴れとする。地元の登山者が多いのも頷ける。山頂全体が神格化されているのか、願い事が書かれた木札が目立つ。四阿に行くと、二ツ森山から写した雪を被った御嶽山の写真が貼られている。確かに御嶽山の展望台なのだ。なんだか悔し涙が流れそうになる。

 


















メンバー★他3名   
コース★登山口
8:33〜小ピーク8:559:05〜第一展望台9:289:35〜シャクナゲ9:549:56〜標高1170付近大休止20分〜二ツ森山山頂11:15〜発12:00〜シャクナゲ12:4012:57〜駐車場13:46