残雪の駒ケ岳
    
    登頂日 2011.4.4() 天候 晴れ    有志6(Ni,y,k,No,H,M)

 概略行程 P351麓登山口8:55〜県境尾根10:00〜森林公園合流点10:38〜駒ケ岳11:2511:45〜西尾根分岐12:05〜ろくろ橋13:20〜登山口13:25

 概況

残雪の駒ケ岳を歩きたいと思い今回企画。朽木の駒ケ岳は随分登っている。残雪期にも何度か訪れているが、今回ほどの残雪量は初めてであった。 カイコ谷の空き地に車を置き、ワカンを着けてP351mのコルに向う。標高が低い場所にもかかわらず残雪は杉林の暗がりに多く残っている。一日中太陽が当たらず雪解け水の冷気が無風の斜面に溜まって保冷状態なのだろう。少し登ると自然林の中で日当たりがあり、雪が融けて地面が表れている。斑に残雪があるが、何とか歩けそうなのでワカンを外す。この尾根には所々に大きなブナが残っているがすべて元気な姿で立っていたのでお互いの無事を確認し挨拶を交わす。国境尾根に上がると、美しいブナ林が出迎えてくれる。広々とした台地は、のどかな陽光に包まれて、のんびり休憩したい場所である。

                                   残雪を登る                                            息づくブナ林
 稜線の残雪は50センチ前後あり、日当たりが良いので部分的に深く足が潜る。ワカンを着けて歩く。ワカンでの尾根歩きは快適で楽しい。冷たい北風が吹いているが、天気が良いのでそれほど寒くは無い。県境尾根の福井側にある明神池は雪ですっぽり覆われている。ブナの原生林が続いている。アップダウンも少ないので散歩気分で歩けるのがうれしい。冬枯れの木々の間から雪を被った白い百里ケ岳が見える。福井の森林公園からの合流点で小休止。この辺りのブナ林も広大で、ゆっくりテントでも張り一夜を過ごしたい場所である。合流点を過ぎると山頂は近い。駒ケ岳山頂は三角点の標石部分だけが露出している。琵琶湖が輝き伊吹山、白い金糞岳、湖北武奈ケ嶽、三重嶽が堂々とした雄姿で連なる。その背後には能郷白山や白山連峰が霞んだ頂を覗かせていた。

     芽吹くブナ              マンサク                        駒ゲ岳山頂にて           白山、三重嶽、能郷白山、武奈ケ嶽
 下山は県境尾根をさらに西に向かう。この稜線からは小浜湾、久須夜ケ岳のある内外海半島から獅子ケ崎辺りまで見えている。駒ケ岳西尾根の分岐点から南に下る。この尾根も途中少し杉の植林があるが、大半が美しいブナ林に覆われており駒ケ岳の中でも私の大好きな場所である。 焼尾谷が近づいてくると杉の植林地となり、残雪が多く歩き辛い。谷の合流点は雪解け水が大量に流れ渡渉には注意がいる。腐った残雪を壷足で歩いてろくろ橋に出る。

    西尾根から見た百里ケ岳             尾根より小浜湾を望む