槍ケ岳周辺登山
2011.8.12(金)−8.15(月) 天候 8/13 晴れ 8/14 晴れ 8/15 晴れ 有志 3名
わが国には標高3000m以上の山が21座ある。そのうち槍ヶ岳より南に延びる稜線上に、標高3位の奥穂高岳をはじめ3000m以上の山が列を成す。昨年の夏に北穂高岳より上高地まで歩いた際、次は槍より南の大喰岳(3033m)、中岳(3084m)、南岳(3101m)のルートを歩く計画をリーダーにお願いしていたのが実現した。
第1日目 8月13日(土)
前夜12日、大山崎を出て登山口の新穂高温泉には日付が変わるころ到着。深山荘前の駐車場はすでに満車でガードマンの指示する鍋平駐車場へ向かい仮眠を取る。
最初の休憩地ワサビ小屋には大勢の登山者が一息入れていた。昔の旅人が休憩を取った立場茶屋もこんな風景だったのだろう。小屋を出ると林道は終わり山道となる。色とりどりの登山者の姿がアリの行列のように前を歩く。 約1時間で秩父沢という水場。ここも大勢の涼を取る人でにぎわっていた。(8:10)
やがて鏡平の池に到着。(11:30)期待していた池に逆さに写る槍ヶ岳は雲のために見えず残念。鏡平小屋の前を通りここから弓折乗越まで約45分の急坂となる。弓折乗越からは小さなアップダウンを繰り返し双六小屋に到着。(13:40)
テント場は時間が早いせいかまだ十分な余裕があった。テントを張り終え双六岳に空身で出かける。(14:00)
双六岳の山頂はテント場から見えていたものでなく、稜線を登りきると姿を現す。北アルプスの山々が一望できる平坦な散歩道が約1キロ続き頂上に達する。(15:00)
下山時には雲が出てテント内での食事時には夕立に見舞われた。
逆さ槍のない鏡平池(11:37) カンチコウゾリナ(13:30) 双六小屋(13:36) 双六岳にて(15:04)
第2日目 8月14日(日)
4時15分テント場を出発。西鎌尾根を歩き樅沢岳で日の出を迎える。逆光の中に浮かぶ北アルプスの山々、朝日を受けて赤く染まる槍ヶ岳、満月の下の双六岳と絶景を楽しむ。今日の登山者は極端に少なくなった。昨日の人たちはどこへ行ったのだろう。いくつかの頂上を越えて千丈乗越より急登となる。あえぎながら登りつめると槍ヶ岳の肩に到着。(9:00)槍の穂先には相変わらず人の列が続いていた。降りてきた人に所要時間を聞くと1時間10分かかったとの事。この上天気で穂先まで行かないのはもったいないが先を急ぐのでカット。
大喰岳には労せず着いた。(9:45)3000mを越える山なのに広い山頂には4,5人のみ。三角点もなく地味な山だった。岩場の続く道を30分歩くと中岳。ここも同様に何の特徴もない山だった。南岳に向かっていると、勢いよく追い抜いてゆく若者たちがいた。南岳から大キレットを通り北穂高小屋まで行くという。昨夜の雨にぬれた重いテントを担いでいるわが身にとってうらやましく感じた。
やがて南岳に到着。(11:30)今日はじめて三角点を見る。小屋まで指呼の間だけにここは結構人がいた。
当初の予定では南岳小屋でテント泊の予定だったが水場がないので一気に槍平小屋まで下りることにする。コースタイムでは2時間30分となっているので2時間ちょっとで降りられるだろうと高をくくったのが大間違い。ガレ場を通り雪渓の横で休みを取って山道へ入ったとたん様子は一変した。岩場、木の梯子の連続で気が抜けない。その木の梯子が壊れていてまともに歩けない。1999年にこの道が出来たと入り口に書いてあったが、こんなにひどい道があるかとぼやきながら歩いていると行き違った中年の女性は、一昨年この道を歩いたがこれだけ荒れていなかったと言っていた。
ヨレヨレになりながら槍平小屋に到着。(14:50)実に10時間30分の歩行であったがこんなしんどい降りは昨年の毛勝山以来だった。
樅沢岳より見た槍ケ岳(5:15) チングルマ(5:28) 小槍と大槍(9:06) 大喰岳にて(9:59)
第3日目 8月15日(月)
昨日ここまで足を延ばしたので今日はゆっくりして下山の予定だったが、隣近所のテントが早くから起きだし、つられる格好で早立ちとなった。(4:30) 新穂高ロープウエイ駅からリーダーが車の回収のためロープウエイに乗り込む。(7:50)確認したところ結局、ショートカット道は存在しなかった由。
以前あった新穂高温泉の無料の湯はなくなっていた。蒲田川沿いの道を下り、栃尾温泉入り口の「蒲田の湯」で無料の露天風呂に入浴、さっぱり気分で帰途に着いた。