300名山紀行 

篠 山 
1064.6m
 

  登頂日 2012.3.30  天候  曇り   有志
  8名

   行程   ヤケ滝(7:10)−篠山(9:30)−ヤケ滝(11:00)

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  登山口のある「ヤケ滝」からの道がわかり難い。滝道はコンクリートされた階段になっていて、滝の傍から登るようになっているが見当たらなかった。車道を少し下がった所に「篠山登山道」と書かれた看板があり、そこから細々と登っている。少し登ると右からの滝道と合流しているがもう廃道なのであろう。
 あまり歩かれていない道なのであろうか、道は荒れている。直近の踏み跡は見あたら無い。急な斜面は雨水に崩れ、落ち葉に隠れ、土砂に埋まり不明瞭な所が多い。赤い目印が随所にありルートはしっかりとしている。ここは裏参道になっていて時折標識も見られる。
 天候は夕方から崩れるそうで、どんよりとした黒雲が広がっていて肌寒い。大きなツガやカシ類の常緑樹が多い。アカガシやヒメシャラの大木も見られた。
 北側からの尾根と出合う所の四辻に古い大きな標石があった。尾根からの道は大きくて立派なものであるがもう利用されていないそうである。もう山頂は近い。見上げる位置にある。
 山頂一帯もグルリと大きく柵に囲まれていて、ミヤコササの保護がなされている。しかしもう絶滅に近い状態なのであろうか全くササは見当たらない。昔はフサフサとササに覆われた山だったのであろう。裏側から山頂に向かう道は封鎖されていて、一旦表参道に出てから山頂に行くようロープが張られていた。
 表参道には大きな鳥居があり、傾いている長い石段があり、その先に篠山神社があった。こちらからは駐車場から30分ほどの距離、一組の夫婦が参拝に来られていた。その神社の裏手の高台が篠山山頂であった。
 「南 伊豫國 境」「北 土佐國 境」と表裏に書かれた大きな石柱が建っている。室町時代の昔から国境争いが続いているそうで、明治6年に定められて建てられたもの。神社は愛媛県のもの。2等三角点。山頂一帯にはムシロが敷かれ、ササの保護がなされていた。小さなササがチラホラ見受けられる程度である。

     登山口のあるヤケ滝(7:26)              篠山山頂・二等三角点(9:37)          山頂にて(9:37)
 下山は同じ道を下る。途中、「九段の滝」を見学する。傾斜が違い、方向が違い、水流が違うそれぞれそれぞれ異なった滝が九段になって流れていた。高い位置から一望に見下ろせた。