東比叡・三石岳

  登山日  2011.11.28  天候 曇り   Ho氏と二人で

 概略行程
   @JR高槻 (8:05) =AJR比叡山坂本「90 (8:37) (8:40出発) 1.2KB日吉大社「150(8:55) →0.6KC八王子山381m (9:35-8:50)
   →
2.2KD三石岳676m(10:55-11:00)1.3KE下山口「630(11:30-11:40昼食) →0.7KF延暦寺横川「600(11:55-12:25)
   →
0.7KG下山口「630 (12:35)(5) →1.5KH飯室不動堂「250(13:20) →0.5KI安楽律院「250(13:30-13:45) 
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2.0KJ西教寺「200 (14:15)  2.3KKJR比叡山坂本「90(14:45到着)=L高槻(15:30)
   標高差 586m、歩行距離 13.0Km、所要時間 6:05(歩行時間 5:05)

 詳細行程
  高槻駅8:05発新快速敦賀行に乗り予定時刻どおり比叡山坂本駅に着く。駅から日吉大社の参道を西に15分ほど歩くと大きな鳥居のある大社に着く。今は紅葉中につき境内に足を踏み入れると300円の徴収が待っていた。山登りのための通過である旨を言うとい気持ちだけでもと言われ、ワンコインを納める。八王子山の取り付きである東本宮脇の三宮宮と牛尾宮の間の階段を見つける。広い急坂が暫く続き、汗が出る。再び石段に変わり重厚な建物の八王子山頂社殿に着き、最初の休憩をとる。
 社殿奥の巨岩を右から巻くように進むと潅木林に入り、テープと踏み跡を目印に登る。一番高いところが八王子山381mである。展望はないので踏み跡を頼りに来た反対方向に下りる。少し下がるとしっかりした山道にぶつかり、右にコースをとる。鞍部で鉄塔の横を通り、登りの山道になる。暫く進むと視界の開けた広い林道と交差する。真っ直ぐ山道を登ると先ほどの林道と出合い、右に取り、暫く林道を登る。左にある三石岳への取り付きを探す。前回の記憶を頼りに標高600mの地点を確信し、休憩をとる。休憩中3名の登山者が登って来て、三石岳の登り口を聞かれる。我々はここから登ると。微かな踏み跡に沿って登ると途中より破れた鹿避けの網にぶつかり、左に網沿いに登る。踏み跡が段々薄くなり笹薮を登る。45°程の急勾配の笹薮を、小木や笹を両手で掴みながら必死に登る。勘を頼りに三等三角点の標石を見つける。先ほどの三人が食事を取っていた。前回来た時三角点の標石は笹やぶの中にあったが、今は笹がなく、露見していた。

       日吉大社前(8:56)                  八王子山頂社殿(9:36)               八王子山(9:49)        三石岳三等三角点(10:55)
 少し歩いて笹のない広場を通過し、林道に出る。北に10分ほど歩くと先ほどの林道に出合う。左に取り、15分ほど北に広い林道を歩くと分岐下山口があり、その右角に日本生命慰霊宝塔がある。そこで昼食をとることにした。
 昼食後北に比叡山横川に向かう。横川は西塔から東北4Kmのところにあり、最澄の弟子である慈覚大師円仁によって開かれ、恵心僧都源信を初め親鸞、日蓮、道元ら後世に名を残す僧が修行した地と聞く。最初に現れたのが恵心堂である。
恵心堂:恵心僧都の旧跡で藤原兼家が元三慈恵大師のために建立した寺であり、念仏三昧の道場でもあったという
次に訪問したのが元三大師堂、またこの際には西国三十三箇所の観音石仏があり、一辺に石仏めぐりが出来る静寂な霊域である。
元三大師堂:比叡山中興の祖・元三大資良源の住居跡と伝わる。現在は元三大師像を本尊としており、「横川のお大師さん」と親しまれる。
 左回りに歩き最後に訪れたのが横川中堂である。
横川中堂:横川の中心となる堂で848年に根本観音堂として創建された。信長の焼き討ちと雷火で2度焼失、現在の堂は1971年の再建。懸崖に突き出した舞台造で、鮮やかな朱塗りが美しい。

     
恵心堂(11:56)             元三大師堂(12:03)       20番善峰寺石仏(12:05)     横川中堂(12:22)
 
横川中堂から恵心堂のところに帰り、昼食したところの下山口の分岐のところに戻る。ここから一挙に標高差400m下るのである。結構急坂で滑りそうな所もあった。15分ほど下ると途中に古い休憩小屋がある。うっそうとした植林地の中をひたすら下る。下りきった右側に飯室不動堂がある。
 飯室不動堂より直ぐ左に安楽律院行きの階段があり、登ると直ぐに安楽律院がある。建物は消失して、異次元的な空間に迷い込んだ気分にさせられる。残された建物の傍に杉苔が密生し、建物の傍にもみじが紅葉し、非常に良い風景を醸し出していた。一番の奥には大和尚等の昔
(元文四年頃)の墓が4つある。
安楽律院:安楽谷は横川飯室谷の別所である。恵心僧都なども隠棲したところであったが、江戸中期に妙立、霊空らが厳しい戒律主義を唱導し、その一門を安楽律とよびここに住した。律院はおしくも放火でほとんど失った。ここには比叡山を愛した藤原定家の碑、爪塚などがある。

        安楽律院(13:30)                       (13:39)                          (13:40)                      (13:42)
 安楽律院から元来た道に引き返し、飯室不動堂まで戻る。車道は遠回りなので近道の山道を通って西教寺に向かう。西教寺の参道脇の紅葉は丁度見頃であった。中には入らずJR比叡山坂本駅に向かい、14:45到着した。

 所感

  
このコースは今回で3度目である。紅葉時期のコースとしては小生の好きなコースの一つである。Ho氏に声をかけ同行することになった。コースは山歩きにかけ、比叡山延暦寺横川中堂、飯室不動堂、安楽律院、西教寺と言ったお寺を中心とした寺巡りコースである。特に安楽律院は特異な雰囲気のある聖域を感じさせ、紅葉時期には一層よい所である。