姫越山
  登頂日 2012.1.9(祝)  天候  快晴   有志  12名

  概略行程 
    キャンプINN海山 (8:50)日の出公園「0 (9:50着、10:00出発)0.9K展望台「210(10:35)(5)1.5K尾根分岐「415(11:24)0.2K姫塚「430(11:28)
       
0.4K姫越山503m (11:45-12:05昼食)1.2KPeak398(12:36) 0.3K分岐「350(12:44)(5) 1.6K芦浜海岸「0 (13:35)(15)
     →
0.7K分岐(姫越山)140(14:15)(5)1.3K分岐(黒島展望台)205(14:50)(5) 1.2K錦集落「0(15:26)1.0K日の出公園「0(15:40到着、15:55)
     =紀勢大内山
IC=<尾鷲勢和線、伊勢、新名神、名神自>=高槻(18:15)
     歩行距離 10.1km  標高差 500m+α  所要時間 5時間 40分(歩行時間 4時間 45分)

  詳細行程

昨夜後発組が2名増えたので車3台となり、9時錦に向かって出発。途中魚飛渓吊橋に下車するが、思っていた程でもないので錦に向かう。姫越山登山口の近くの日の出公園に駐車した。
 早速準備し津波到来高さ7.7mの標示を見て、予定どおり10:00出発。東にはこれから登る尾根筋が綺麗に見える。橋を渡り登山口には2分ほどで着いた。姫越山道と書かれた標識柱を見て階段を登る。直ぐにウバメガシの樹林に入る。道は尾根道からちょっと右側に外れた所を歩く。Peak211は踏まず、尾根に出て、出発して30分で展望台に出た。此処からは錦港一帯が見渡せる。休憩後暫く尾根道を登る。Peak459は踏まず左から回り込むような形で分岐尾根「415」に出る。多分右側が甚六塚のあるPeakに向かう道だろう。我々は左の尾根に進む。ちょっと進むと姫塚への標識があり、左にちょっと進むと石の積み上げた塚がある。これから尾根伝いに一直線上に進む。15分ほどで本日の最高点姫越山(ヒメゴヤマ)503m11:45到着した。山頂には二等三角点の標石があった。南にはこれから降りる芦浜池、芦浜海岸がきらきらと輝いていた。此処で昼食を取ることにした。

  展望台から見る錦港一帯(10:38)         姫塚(11:28)           山頂から見る芦浜方面(11:44)   姫越山山頂にて(11:45)

 昼食後芦浜に向かって下山。尾根伝いに東に向かうとのろし台跡の所に分岐があり、右の芦浜方向の尾根道を下る。暫くして又分岐があり、踏み跡の大きい左の尾根道を取る。方向が東に変わるのでPeak398に向かうものと判断する。案の定登り返し、手元の高度計を見てPeak398と確認する。少し下ると鞍部となり、分岐(左新桑−右芦浜)に出会う。C電力の標識もあった。ここで一休みし、芦浜に向かう。此処から道は本当の九十九折道が始まる。歩いても、歩いても標高計の数値が中々下がらない。数えれば良かったが本当に99は折れたようだ。そのうちに尾根道を下るようになる。途中右後方が開け、今登ってきた姫越山が覗く。此処から見ると503mの山にはとても見えない。1000m近い山の姿で聳えているような感じであった。立派なウラジロ羊歯や立派なウバメガシの大木を見ながら麓に出た。ログ風の小屋がある。C電力の作業小屋だろうか。脇にはホースを通じて水が大量に吹き出ていた。美味しい水であった。暫く歩くと左に芦浜神社、右に池を見て海岸に出た。思っていたより可なり時間(90)がかかった。久しぶりに見る綺麗な砂浜海岸である。足元の石はみんな丸っこい。時間があれば寝そべって見たいところである。探究心の旺盛な人がいて、芦浜池の水を口に含み、塩分を確認する。少しだけ潮が混じっているとのこと。その理由は直ぐに理解できた。暫く陽だまりにある風のない所で休憩を取った。

   ログ風C電力の作業場?(13:28)            芦浜砂浜海岸(13:31)               浅間神社(15:23)             日の出公園(15:40到着)
 これから山を越えて錦まで帰らなければならない。堰堤の右端から道なりに西進する。直ぐ山に入り登ることになる。標高140mで予期せぬ分岐(姫越山)となる。此処からは左下がりの斜面に造られた道を歩くようになる。道はくねくねとやや登り気味に歩く。高低差があまりないので左に落ちないように注意さえすれば良い。暫く歩き右角に立派な石仏を見る。それから5分足らずで分岐(黒島展望台)205」に着き、休憩とした。後は降るのみだ。同じく左側に注意してどんどんと下る。30分ほど歩き浅間神社に出た。下は錦集落である。階段を下り民家に出る。此処から民家を潜りぬけながら日の出公園に15:40到着した。

 この山の名前の由来は姫と甚六爺の悲話から生まれたようであるが、山は杉、桧、雑木はなく、ウバメガシだけで覆われた山である。
ウバメガシ
ブナ科コナラ属の常緑広葉樹である。イマメガシ、ウマメガシとも言われ、備長炭の原料として使われる。和歌山県の県木とか。神奈川県以西の海岸地域に分布。六甲山にも多く見られる。
 従って常緑広葉樹のため年中青々と茂っている山であり、非常に珍しい。これはこの地のほとんどがC電力の所有地である所以かも知れない。林道が一切なく自然が残っている山である。何回でも歩きたいような山である。