300名山紀行  　越後の山

　　2011.8.28-8/31　　　有志　　5名

　　八海山
　　
　　　　2011.8.29（月）　　天候 　晴れ


　　　　　　　　　　　　　　薬師岳(12:14)　　　　　　　　　　　　　　　　大摩利支天？に向かう(12:15)　　　　　　　大摩利支天(12:43)　　　　　　　　

　　　　鎖場の連続(12:54)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(12:59)
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  　荒沢岳　1968.7m

　　　　　　2011.8.30（火）　　　　天候　　晴れ

　　　　銀山平(5:10)−前�ｰ(8:00)−荒沢岳(9:40)−銀山平(13:00)

　200名山中でも指折りの難物の山、鎖場が連続する岩陵の山である。越後3山の大きな支稜の一つで、奥只見湖を見下ろす位置にある。雪深い地域でもあり枝折峠経由の道は土砂崩れで通行止、トンネルの続くシルバーラインから登山口のある銀山平に到着する。往復8Hの予定で、明るくなる5時過ぎから出発する。
　前山に向かって樹林の中の登りの道、ユックリと登って行く。曇の予報であったが雲一つ無い快晴の天気、蒸し暑くてもう汗が吹き出る。１時間程登ると、平坦地に上がり込んでくる。標識は無いがここは前山、ブナ林が広がっている気持の良い所。ここから稜線歩きが始まる。
　小さなアップダウンを繰り返して行くと、1262のピークに着く。眼前には鋭く切り立つ岩峰が見上げるように立ちはだかっているのが望まれる。どの位置を登るのか少し不安。緩やかに下ってから登りにかかる。立ち木に「これより鎖場」の標識があり、いよいよこの山の核心部に入って行く。標識はこの山ではこれが唯一のもの。
　最初は長いハシゴがあり、鎖場があり、又短いハシゴがあり、斜面の右側を垂直に登って行く。コルを越すと尾根の左側に出て来て、岩峰の全貌が見られる位置に着く。10本近く鋭く切り立っている岩峰は絶え間なく崩れているようで、脆く荒れた岩肌が荒々しく見上げられる。一旦岩峰の元部に下って行きトラバースしてから岩峰の一つに登って行く。一直線の岩場には鎖が連続して何本も何本も着けられている。足場は豊富だが休む所も無い狭い所一本調子の登り、息つく間もなくひたすら岩場を登って行く。暑い太陽が背中を照らし、汗が滴る。
　やっと岩場も無くなりヤセ尾根の平坦地に上がり込んで来てホッとする。岩場の通過に１時間近くかかった。前�ｰの標識があり眺めの良い場所、山頂へは未だ500m近く痩せた尾根が急角度にせり上がっている。駒ｹ岳が大きい。枝折峠からの長い尾根が眺められた。
　痩せ尾根は上下を繰り返しながら次第に傾斜を増して登って行く。右も左も深い谷が切れ落ちていて凄みを感じる。谷には雪渓が見られた。足元は悪くなり急傾斜の為息が切れる。休み休み小刻みに登って行く。
　山頂近く左からの尾根と合流し、急角度に曲がり又もや岩場の道になる。鎖場があり岩肌を登り、その先に青空に突き刺すがごとき尖った山頂があった。狭い広場には土台が剥き出しの三角点がある。ここの山頂の小さな場所以外は総て山々は足下の低い位置にあり、天空に浮かんでいるような感じの一歩抜きん出ている場所である。眺めは良い。駒ケ岳から中ノ岳への稜線が重畳と連なっている。黒々と立ちはだかっているのは平ケ岳であろう。奥只見の山々には、まだまだ未踏の山々がある。
　帰りも同じ道を下る。ヤセ尾根を登って来る2人連れがいた。「大変な山ですね」と、話かけて来る。苦労している様子。
　登山口近く、水道の取り入れ口がある。冷たい水を頭から被り、火照った体を冷やす。真に気持が良い。何とか予定時間内で登り終えたが、てこずった山の一つであった。

　　　先ず前山に向かう(6:43)　　　　　　　　　　難関の前嵒に挑む(7:16)　　　　　　　　　前方に荒沢岳が望む(7:50)

　　　登ってきた尾根を振り返る(8:20)　　　　　　　　やっと荒沢岳に近づく(多分右奥の頂)　(9:19)　　　　　　　　荒沢岳山頂に到着(9:41)

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　　巻機山　1967m　　

　　　　2011.8.31（水）　　天候　　曇

　　　　　　桜坂(5:00)−巻機山(9:00)−桜坂(11:30)

 桜坂駐車場にテントを張る。夕方になっても10数台の車が残ったままなので、泊りの登山者なのであろうかと思っていたが、後で分かった事だが工事人の車のようであった。夕方500円の駐車料金を集金に来る。
　明るくなってから出発する。道も広く道標もしっかりとしていて歩き易い。石コロの転がる沢沿いの道から尾根への道がジグザグにユックリと登っている。小振りのブナ林が広がる雰囲気の良い所である。雲が広がり蒸し暑い。
　5合目から傾斜は緩くなり、6合目から展望が開けて来る。割引岳へかけての長い涸れ沢が眺められる。水の流れは無いように見えた。7合目からぬかるんだ急坂になり、濃いガスに覆われ展望は全く無くなる。風が出て来て小粒の雨が吹き付けて来る。寒さを感じたので雨具を着けた。
　ササ原の広がる前巻機山に登り切ると前方から電動の音が聞こえてくる。小屋へ向かっての下りの道で、木造の階段の付け替え工事をしていた。泊まり掛けの仕事なのであろう、数人かかりである。小屋は綺麗な立派なものであった。水場は遠くて沢の源頭まで汲みに行かねばならない。
　小屋から山頂まではササ原のこんもりとした高見に登って行く。水を溜めた沼があり湿原地帯となっていて、お花畑になっている。今は白い花のイワショウブが一面に風に揺れていた。巻機山頂上は広場になっている。三角点は無いが、山頂の標識があった。濃いガスが広がり展望は全く得られなかった。
　下りも同じ道を下る。登って来る登山者達数名に出会う。静かで綺麗な樹林の美しい山であった。登山口に降り立つと、天気は良くて未だ未だ暑い夏の盛りであった。
　6合目より左手前天狗岩、奥割引岳(6:44)　　　　　　　　避難小屋に到着(8:30)　　　　　　　　　　　　　池塘脇にに咲くイワショウブ(8:43)　　　　　　　　　　　　巻機山最高地点1967m(8:55)
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